2008.08.20 WED
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■広報レポート <「Bad Day」の意味>

 ホームゲームではどのバッターも、打席に入る際にお気に入りの曲をテーマソングとしてスタジアムに響かせる。多くの選手たちは気分によって結構頻繁に曲を変更しているが、金子誠は、昨年から一貫して自身のテーマソングを変えていない。厳密に言えば、今年7月に行なわれたWe Love Hokkaidoシリーズ期間中のみスペシャルソングを用いたが、シリーズ終了と同時にダニエル・パウターというシンガーの、「BadDay」に再び戻した。ファンにもすっかりお馴染みのメロディだろう。ヒルマン前監督は昨年のファンフェスタで、互いに厚い信頼を築いた金子誠へ惜別の思いを込め同曲を熱唱した。「Bad Day」というと、「ダメな一日」と悲観的な題名のような印象があるが、本当の意味は全く異なる。その歌詞には、「生きていれば、うまくいかない日だってある。でも必ず良い日は訪れる。だから落ち込まず、元気をだしていこうよ」という、うつむいた人々を勇気づけるような願いが込められているのだ。前向きな気持ちにさせてくれる、ほのぼのとした曲調と歌詞が好きで、金子誠もなかなかテーマソングを変える気にならないという。

 1回表、1アウト1,3塁の場面。マリーンズ4番・サブローの打球は平凡なショートゴロ。しかし、ダブルプレーを焦った金子誠がボールをジャッグルし先取点を献上してしまった。痛いエラー。6月8日以来、勝ち星のない先発・藤井を何とか援護したいという思いが空回りした。初回は何とかその1点に凌いだものの、藤井は立ち直る兆しを見せることなく、3回途中で早々と降板した。

 失点の責任を背負いこんでいたのだろう。金子誠は2回裏、ヒットで出塁したボッツと四球を選んだ高橋を自らのバットでホームに還した。逆転の2塁打には、キャプテンとしてチームを牽引する彼の意地が込められていた。初回のミスを帳消しにするような見事な一打だったが、結局チームは再逆転を許し対マリーンズ2連勝とはならなかった。

 「先制点さえ与えなければ・・」誰が責めるまでもなく、金子誠にとって今日一日はまさに「Bad Day」になってしまったに違いない。しかし彼のテーマソングのごとく、長いシーズン、うまくいかないことだってある。大切なのは、今日の結果を引きずらず、前向きな姿勢で次の試合に挑むことだろう。

 長い長い、11連戦が終った。予報によれば明日の札幌地方の天候は晴れ。降水確率は,0%だという。「Bad Day」の歌詞に、以下のような1節がある。

Well you need a blue sky holiday(青空の下で、休みも必要だよ)

 短い夏が、間もなく終わりをつげる北海道。金子誠も、藤井も、青空の下で、久々ホームでの休日を満喫しよう。必ず、良い日は訪れる。悪いことばかりじゃない。

■藤井投手 <2回1/3、打者16、球数55、安打8(本塁打2)、三振1、四球0、失点4、自責4>

「両サイドを厳しく、高低も低くと意識ながらマウンドに立ちましたが、結果的に投げきることが出来ませんでした。今年相性がよくない今江選手にも自分としては工夫していったつもりでしたが…。次に向けてはきょうの反省を生かし、しっかり準備して臨みたいと思います。」

■梨田語録

「藤井はボールが走っていたが、追込んでからのコントロールが甘かったかな。逆転してすぐ逆転されたのが痛かったね。坂元、建山がゲームを作ってくれたんで1点差までいったんですけどね、今日の武田久は指にボールが引っかかってなかったね。11連戦が終わって、明日から3日間空くので調整し、気持ちも切り替えて立て直していきます。」

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