2008.08.30 SAT
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■広報レポート <ファイターズ>

 梨田監督、真喜志コーチ、吉井コーチ…彼らがバファローズOBであることとは何の関係もないだろうが、まるで何かにとりつかれたように、そのバファローズに全く勝てなくなった。昨年は14勝10敗と勝ち越した相手に、これで8連敗。いてまえ打線の流れを受け継ぐように、今日もバファローズ打線からは3本のホームランが飛び出し、ついにゲーム差もなくなった。昨年の同時期は15もあった貯金。しかし今日の敗戦で、ファイターズは予想だにしなかった借金生活に突入した。前半から大きくリードを許したベンチに覇気は薄い。監督以下、ロッカーに引き上げてきたナインの表情も、さすがに暗かった。

 先発の八木は、初回先頭打者・下山にいきなり初球ホームランを許したが、その後は6三振を奪うなど、一時は立ち直りの兆しを見せた。しかし、3回裏。先頭の日高を死球で出すと、そこから一気に崩れ始める。2番・坂口からの3連打で3失点。結局、5回を投げて7失点を喫しマウンドを降りた。前回8月16日の対ホークス戦は、5回2/3を1失点と好投し勝利投手になっているだけに、彼にかかる期待も大きかった。「打たれまいと、意識し過ぎてしまった部分がある」と八木が後悔しているように、何とかチームの流れを変えたいという思いが強すぎてしまい、それが力みに変わっているのかもしれない。

 打線の不振も深刻だ。ようやく7回に高橋、金子誠の適時打で2点を返したが、仕掛けはあまりに遅かった。まさに焼け石に水の状態で、チームのムードを盛り返すにはいたらなかった。昨年までは出塁するや、盗塁やヒットエンドランでかき回し、少ない好機を得点に結びつけようと必死だった。2007年チーム盗塁数は112で、リーグ2位。田中賢介ら、チームには脚力を生かせる選手が5人はいる。にもかかわらず、今季の盗塁数はここまで65と激減し、リーグ5位に落ち着いている。一方、今季の犠打数は145とダントツのリーグ1位で、ライオンズの約2倍。しかし、それがなかなか得点に結びつかないのは、チャンスで1本が出ない現状の苦しさを物語っている。チーム守備率、防御率ともにリーグ1位を保持しながらの借金生活では、波に乗れない原因は自ずとはっきりしてくる。

 「いてまえ」に「いてまえ」で対抗することは、今のファイターズにとって不可能に近い。集めた情報を最大限に生かし、創意工夫で駒を進める。それがファイターズにとって唯一、生き残る道だということを、今一度皆が意識しなければならない。ズルズルいくわけにはいかない。昨年だって、チーム打率リーグ最下位で2連覇したのだ。

(数字は、8月29日までによるもの)

■八木投手 <5回、打者25、球数107、安打7、四死球3、三振6、失点7、自責点7>

「調子自体は決して悪くなかったのですが、打たれまいと意識し過ぎた部分もあり、攻め切れなかった部分もあったと思います。これからは、各打者に対しての配球に、更に変化をつけなけらばならないと感じました。」

■梨田語録

「先頭打者ホームランで出鼻をくじかれました。先発の八木も立ち直る気配が見えたのですが…。コントロールミスですね逆球が多すぎましたし、追込んでからの死球が痛かった。対オリックス8連敗…!!ランナーが出ても打たされてダブルプレーでチャンスを作れなかったね。明日、スレッジを登録して様子を見ながら打線を活性化していきます。」

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