2008.09.05 FRI
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■広報レポート <新幹線が、好敵手を生む>

5回、タイムリーを放つ稲葉選手
北海道新幹線大使、森本選手による応援メッセージ

 今日のゲームは、「北海道新幹線スペシャルデー」と銘打たれ、7年後の新函館駅開業と12年後の2020年に札幌延伸を目指す北海道新幹線事業促進イベントが盛り込まれた。札幌までの延伸計画が実現すると、札幌~仙台間がなんと2時間35分で結ばれるというから驚きだ。今まで以上に両都市の交流が盛んになり、互いがより身近な存在となるのは間違いない。誕生して間もない北海道日本ハムファイターズと東北楽天ゴールデンイーグルスの戦いも、更に白熱した名物カードになるかもしれない。新幹線が北国に新たな希望をもたらすのでは、との夢は膨らむ。

 元・イーグルス所属のファイターズ先発・グリンが、またも好投した。つい最近まで全く勝ち星がつかず、苦しみぬいていたことが嘘のようなボールを勢いよく投げ込んだ。4,6,7回と再三ピンチを招きながらも、決定打を許さない粘りの投球。伸びのあるストレートとブレーキの効いたスライダーは、昨年の好調時の内容に迫るものがある。これで21イニングス連続無失点。「ここにきて、ようやく本来のフォームが戻ってきた」と厚澤投手コーチの言葉にあるように、腕を押し出すような投球動作が改善され角度のある腕の振りが復活した。「今までチームに散々迷惑をかけたから。取り返せるだけ取り返すよ。今の感覚を維持したい」とグリンの登板後の表情は明るかったが…2番手の武田久がフェルナンデス、山崎武に連続本塁打を許し、勝ち星はグリンの手からこぼれ落ちた。

 一方、元・ファイターズ所属のイーグルス・セギノールは、大好きだった札幌ドームで挨拶代わりに猛打賞を披露した。試合前は旧友たちと次々言葉を交わし終始笑顔だったが、ひとたびプレーボールがかかると表情が変わった。セギノール対策の極端な内野シフトをすり抜けていくような打球に、彼の意地が表れていたように思う。

 札幌、仙台、どちらの街でも馴染みの2人が活躍した今日の試合は、延長10回、イーグルス・中村の勝ち越し打で決着がついた。試合時間4時間16分。開始時に仙台から新幹線に乗ったと仮定しても、札幌ドームで終了を見届けることが出来た計算になる。余談だが、北海道と仙台の未来を担うといっても過言ではないダルビッシュ、田中両投手は、両都市に住んだ経験があるというのも面白い(ダルビッシュが東北高、田中が駒大苫小牧高卒)。札幌延伸目標の2020年には、ダルビッシュが34歳、田中が32歳。共にプレーヤーとしては円熟期を迎えているはずだ。本当に、夢は膨らんできた。

■グリン投手 <7回、打者30、球数110、安打5、四死球4、三振2、失点0、自責点0>

7回、無失点の好投

「ようやくつかんだ『良い感覚』が、引き続き投球内容に反映されていると思います。何度かピンチがありましたが、落ち着いて投げることが出来ました。全体的にボールは走っていたはずですが、特にスライダーのコントロールに苦しまなかったのが今日の収穫です。今後もこのような投球を継続できるよう、次戦へしっかり準備をしていくのみです。」

■梨田語録

「F先発グリンは、充分こちらの期待に応えてくれたと思います。球数は110球前後だと思いますが、本人からすれば、まだ余力があったかもしれません。万全を期して継投に踏み切りましたが、武田久はちょっと球が高目に浮いてしまったね…MICHEALも制球が…。正直痛いゲームでした。ただ終わったことを何時までも引きずるわけにはいきません!!明日からの試合1戦1戦、チーム一丸となって全力で臨むのみです!!」

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