2008.09.06 SAT
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■広報レポート <久々の勝利にも…>

笑顔でインタビューに答える藤井投手
お立ち台の投打のヒーロー

 9月6日深夜付けの自身のブログで、「ただ勝つ為だけに投げたい」と決意表明をしていた、今日の先発・藤井。7死四球で再三ランナーを背負うも、許したヒットはわずか2本。7回120球。とめどなく流れる汗をマウンドで拭おうともせず、ひたすら打者に向かっていった藤井の気迫がイーグルス打線を圧倒し、宣言通りの今季3勝目を挙げた。

 6月8日以来、約3ヶ月ぶりの勝利にも藤井の表情は容易に緩まなかった。降板後、ロッカーに戻った左腕にヒーローインタビューへの指名を告げたが、「僕は、いいです」と最初は承諾を躊躇するほどだった。「先に失点しても、みんなが取り返してくれた。野手の皆さんのいいプレーでリズムが作れた」と、しきりにチームメイトがもたらしてくれた勝利を強調。好投をしてもなかなか勝ち星がつかなかった過去も、一度たりとも野手を責めることがなかった藤井らしさを貫いた。「今日はお前が出ていかなきゃ、示しがつかない」という、半ば強引な広報の言葉にようやく首を縦に振り、一度は洗濯袋に入れかけた汗まみれのユニフォームに再び袖を通して、お立ち台に向かっていった。

 藤井の周囲への気遣いは、チーム1,2と言っても過言ではない。選手の気分転換にと、持ち運び可能な将棋やチェス盤をクラブハウスに寄贈し、とかく暗くなりがちな雰囲気を明るくしようと努めた。また、お世話になっているトレーナーグループには、一人一人の名前が入ったグローブをプレゼントし、「ささやかですが」と感謝の気持ちを表した。ファイターズの一員になって、まだ7ヶ月と少し。しかし、自分らしさを包み隠さず正面から仲間と付き合い、自分の成績によって感情起伏をあらわにすることなく接する彼は、すっかり人気者になった。チームワークが信条のファイターズにとって、藤井の存在は今後更に大きなものになるだろう。

 残り19試合。クライマックスシリーズ進出のためには、もう1試合も無駄に出来ない。総力戦は、ファイターズの得意技。強固に組んだスクラムは、簡単に崩れない。

■藤井投手 <7回、打者29、球数120、安打2、三振4、四死球7、失点1、自責0>

7回、1失点

「どんな内容だろうと勝つこと大事だと自分に言い聞かせてマウンドに立ちました。先に失点しましたがみんなが取り返してくれたお陰で開き直ることができました。(高橋)信二がミットめがけて投げて来いと鼓舞してくれましたし、僕も恥ずかしい姿は見せまいと考えながら投げました。野手の皆さんのいいプレーもあり、リズムを作ることができてよかったです。」

■梨田語録

3万人を越える大声援に応える梨田監督

「3万人以上のファンの皆さんの大きな後押しのお陰で、昨日の嫌な流れを、1日で断ち切る事が出来ました!!F先発藤井は四死球は多かったものの、攻めの投球をしていたので良かったと思います。120球(7回)を投げていたので、後は建山・MICHEALに後を託しました。武田久は今日休ませるつもりでいましたからね。打線も球に逆らわず上手く逆方向(右方向)を意識してつないでくれました。苦しい状況に変わりはありませんが、他球場を意識せず、今は1試合1試合ファイターズらしい野球に徹することが大事ですね!!」

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