2008.09.13 SAT
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■広報レポート <追撃のはじまり>

100セーブを達成しインタビューに答えるMICHEAL投手
お立ち台でファンの声援に応えるグリン投手

 一発出れば同点というしびれる場面も、MICHEALがカブレラをレフトフライに打ち取り試合を締めた。バファローズ戦の連敗を9で止めるとともに守護神の球団史上初となる通算100S到達といううれしいニュースが重なった。し烈なAクラス争いを勝ち抜いていく上で弾みがつく1勝となった。

 終盤の猛追を許したことを考えると、先発グリンの好投が殊勲の働きと言えよう。強打のバファローズ打線に臆することなく真っ向勝負。自宅が近所という森本が「散歩していてすれ違ってもライアンって結構つれないんですよ」と言うように、本当に穏やかな表情を浮かべるのは勝ちゲームにつながる投球を見せた後くらいだ。闘志の塊のような表情で札幌ドームに着くと7回4安打無失点で降板するまで、気迫のピッチングで相手をねじ伏せた。

 勝ち星に恵まれない助っ人の気持ちは痛いほど周りに伝わっていた。アメリカに帰っている長男カイル君が所属するリトルリーグが資金難に陥っていると知り、チームメートの何人もが援助の手を差しのべた。そしてこの日は3敗を喫していた山本から女房役・高橋の2点二塁打や稲葉の左越えソロなどで6点を奪いKO。先発の役目をきっちり果たした背番号14は「みんなの援護が本当に大きかった」と話し、連続無失点を4試合28イニングに伸ばした。
 
 カブレラ、ローズというバファローズの2枚看板に18本ものホームランを献上していた投手陣が2人をわずか1安打に封じた。連敗するまでは7勝3敗と勝ち越していた相手だけに、勝ち方を思い出したのは残り4試合の直接対決、クライマックスシリーズを考えると大きい。MICHEALを祝福するため試合後、選手サロンに集まった全員の前で梨田監督は「残り14試合、MICHEALのセーブが(縁起のいい)108になっていればいろんな意味でチャンスが出てくる」と言った。清涼飲料水による乾杯でまた心が一つになった。

■グリン投手 <7回、打者27、球数109、安打4、四球3、三振6、失点0、自責点0>

7回、無失点の好投

「チームメイトに助けられました。やはり信二(高橋)の先制打は大きかったです。彼のリードにも助けられ、好調のバファローズ打線に対しても、思い切って攻めていくことが出来ました。今は、この調子を今後もしっかり維持し、また次回へ向けて調整していくことしか頭にありません。負けられない状況の中、勝利に貢献をすることだけを考えていきます。」

■梨田語録

好投のグリン投手を迎える梨田監督

「落とせない緊張した試合の中、グリンが7回無失点と本当に良く投げてくれました。打つほうでも4番の高橋が効果的な先制適時2点2塁打、稲葉の中押し本塁打、金子誠の適時2点2塁打等々効率良く加点出来たと思います。武田久にはちょっと厳しい場面での登板でしたが、残り14試合、武田久の力は絶対的に必要なので、チーム全員で盛り上げていきたいと思います。最後MICHEALは100セーブという節目のせいか腕が振れていませんでした。苦しみながらも100セーブを達成したので、また明日からは、頼もしい新たなMICHEALの投球に期待しています!!」

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