2008.09.14 SUN
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■広報レポート <望みつなぐ勝利>

ファンの声援に手を上げ応える両選手
お立ち台の投打のヒーロー

 ホームラン攻勢で4点を先制されたファイターズが、意地のホームラン攻勢で逆転し、対バファローズ2連勝。2位とのゲーム差を2まで詰め、CS進出争いの激化に更に拍車がかかってきた。

 バファローズ先発・金子には今シーズンここまで4試合対戦し、全敗を喫していた。奪ったスコアはたったの6点。天敵を相手に多くは望めないと読んだファイターズは、投手戦に持ち込むほか勝機なし、と覚悟を決めていた。しかし、ファイターズ先発・多田野が予想外の乱調。2本のアーチを許し、3回1/3での降板に早くも試合が決まったかに思われた。しかし、「初回、カブレラにホームランを浴びてリズムが狂ってしまった。でも、味方の逆転を信じます」と、絞り出すようにコメントした多田野の願いが、仲間に通じた。3回に稲葉のソロ本塁打で追撃ののろしを上げると、5回。2死1,2塁で絶好調・高橋が同点3ランを放ち、続くスレッジも右中間スタンドに運び試合は一気にひっくり返った。「ここで逆転したら、この試合のみならず今後のファイターズに大きな流れがくると思った」と、スレッジはあの場面がシーズンの行方を左右しかねないターニングポイントになることを肌で感じていたようだ。

 ホームランの派手さが目立った試合だが、今日何よりも際立ったのは、各々が徹底した取り組みで与えられた役割を確実にこなしたことだろう。1番に入った田中賢介がセーフティバントを3度も試み、2度成功して勢いをもたらした。また、多田野のあとを受けた坂元が、2回2/3、10打者に対してヒットを1本も許さずバファローズの流れを塞き止めた。そして10試合連続無失点の建山が、再燃しかけた猛牛打線を簡単に鎮火させた。多彩な攻撃パターンを駆使し、ここぞというときにたたみかける、昨年までのファイターズらしい戦い方が戻ってきたのは心強い。

 一度は遠く霞んだ上から2番目の椅子が、はっきり視界に入ってきた。明日はダルビッシュの先発で、久々の3連勝を狙う。勢いは、ファイターズにある。

■多田野投手 <3回1/3、打者17、球数66、安打6、四球1、三振2、失点4、自責点4>

4回途中4失点

「初回に許したカブレラ選手のホームランでリズムが狂い、そこから立て直そうと気持ちの切り替えに努めましたが、思うようにいきませんでした。何とかチームが逆転してくれることを願っています。」

■梨田語録

オリックスに連勝し笑顔の梨田監督

「先発の多田野はキレで勝負するのが持ち味なんですが、今日はキレも無かったし、コントロールも甘かったね。2番手の坂元が後を良く踏ん張ってくれたし、建山も良い仕事をしてくれました。打線も今シーズン初の3本のホームランで逆転し、稲葉・高橋・スレッジのクリーンアップが良いところで打ってくれてますし、打線も上向いてきてつながりが出来てきましたので残り試合このまま行って欲しいですね!!」

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