2008.09.15 MON
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■広報レポート <壮絶な幕切れ>

ファンに手を上げ応えるスレッジ選手
森本選手に抱きかかえられてガッポーズのスレッジ選手

 1点を追う9回裏2死二、三塁。常に相手の勝負球を仕留めに行くスレッジに絶好球が来た。ナックルカーブ狙いの2球目、バファローズ加藤がマウンドでよろめきおあつらえのスローボールがど真ん中へ。強く弾き返した打球が右中間を破って逆転サヨナラ勝ちを収め、3万1000人を越えるスタンディングオベーションにヒーローはヘルメットをとって何度もお辞儀した。

 8回を終わって3-0。ところが快調に見えた先発のダルビッシュが9回に4安打を浴びて4点を奪われた。エースでよもやの土俵際うっちゃりを食らえばせっかくのバファローズ戦2連勝がフイになる。「日本一のピッチャーだってたまにはこういうこともある。ファイターズの強みはチームワークだ」とスレッジ。森本の四球、稲葉の右前打と前を打つ打者の土壇場の踏ん張りを無駄にする訳にはいかなかった。

 スレッジの「記憶にない」というサヨナラ打により5月31日タイガース戦以来の3連勝となった。今季最多の13奪三振と力投したダルビッシュは14勝目がつき「T(スレッジ)にはいくらでも飯をおごります」とほほ笑めば、この日の主役は「じゃあ焼肉をお願いします」と一番の好物をリクエストした。

 ポストシーズンに向けた戦いが激化する最中、9月は8勝4敗。この2年、重圧をはねのけて勝ちあがった経験はナインの財産になっている。大きな連勝がなくファンをやきもきさせて来たこのところのファイターズだったが、底力を秘めていたことを示したこの3連戦。試合後、3カード10日間の遠征に向かうどの顔も自信に満ち溢れていた。

■梨田語録

サヨナラ勝ちでダルビッシュ選手と握手する梨田監督

「最後まで予測のつかない劇的な試合でしたね!!9回4点を取られまさかの逆転を許しましたが、森本の四球で一気に火が付きましたね!!ベンチの雰囲気も悪くなくて、力投したダルビッシュや、何としてもこの試合勝ちたい!!という選手の執念、ファンの皆さんの大声援が同点ではなく勝ち越しサヨナラにつながったと思います。周りでは順位のことを気にする声もありますが、計算しても計算外のことが起こるのが野球ですので、今は1戦1戦試合に集中し、全力で勝利を目指すのみです!!」

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