2008.09.16 TUE
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■広報レポート <岩隈の前に完敗>

 昨日の劇的なサヨナラ勝ちの勢いを切らしたくないファイターズが、イーグルスのエース・岩隈に立ち向かったが、最後に力尽き大事な初戦を落とした。

 ファイターズの先発・武田勝は、プレートの両サイドを丁寧につく巧みなピッチングで、岩隈に一歩の引けもとらぬ好投を続けた。6回までは、ほぼ完璧な投球。5回に内野安打で1度だけ得点圏にランナーを許したものの、その他は全く危なげない内容だったといえる。厚澤投手コーチも、「インサイドを大胆につけるのは、調子が良い証拠。心配なのは、スタミナだけ」と武田勝が久々に彼の持ち味を生かしていると評した。しかし、7回。ここまで全くタイミングの合っていなかったリックが、しぶとい当たりをライト前に運ぶと流れがイーグルスへ傾いた。2死後、今日唯一、武田勝から2安打を放っていた伏兵・藤井がまたも左前打。ここで左腕は動揺したか。勝負強さで定評のある代打・高須にタイムリーを浴び、マウンドを降りた。

 打線は岩隈に完全に抑え込まれた。試合前のミーティングでは、低目のボール見極めがポイントとの指示が打撃コーチからあった。しかし、その低めに決まるボールは予想を超えた切れを持ってファイターズに襲いかかった。6回1死までは無安打と、勝敗以前に不名誉な記録を阻止することで精一杯のような雰囲気すら否めない状態。金子誠の適時打で何とか一矢報いたが、反撃もそこまでだった。対オリックス3連勝の立役者たちだった稲葉、高橋、スレッジは、全員無安打、3人で計5三振。「さすがに岩隈は、いい」と、平野打撃コーチの口からも相手投手への賛美しか出なかった。

 唯一の明るい話題は、小樽・北照高出身の植村がプロ入り初登板をしたことだろう。ワイルドピッチにタイムリー2塁打と、ほろ苦いデビューになったが、激しいCS進出争いの緊迫した状況の中での経験は今後の彼にとって大きな肥やしとなるに違いない。「思ったより緊張しませんでしたが、すっかり力んでしまった。でも楽しかったです」と度胸満点のコメントを残した。

 完敗に引きずられてはいけない。気持を取り直し、明日から再び連勝に挑む。

■武田勝投手 <6回2/3、打者27、球数91、安打7、四球0、三振6、失点2、自責点1>

「ここ最近では、自分なりに1番良いリズムで投げられたし、投球内容を振り返っても良い方であったと思います。しかし、ランナーが出てから、もうひと踏ん張りというところで粘りきれず点を与えてしまいました。それが次回への課題です。」

■梨田語録

「7回の2点目は完全なサインミス!!代打高須のときも2-3までに勝負して欲しかったなぁ…先発武田勝は良く投げたと思います。球にキレもあったし、テンポも良かった。変化球で打者の体勢を何度か崩す場面もあったし、今日見る限りでは手応え有り!!ですね。ただ今日のE岩隈は立ち上がりこそ若干不安定だったものの、回を重ねていく度に、彼本来の投球に戻り、安定感抜群の投球内容でした。今日は岩隈に完全にやられてしまいましたね。とにかく気持ちを切り替え明日!明日!!」

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