2008.09.17 WED
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■広報レポート <くよくよせずに>

 試合前、「ライオンズ優勝マジックがゼロになるまでは、絶対に優勝は諦めません」と話していた高橋信二。好調を維持する彼のバットがまたも快音を響かせ、初回に先制。連敗を避けるに幸先の良いスタートを切ったと思われた。しかし直後の1回裏。生命線である低めのコントロールが安定しないファイターズ先発・スウィーニーから、セギノールが逆転のスリーランホームランを放ちイーグルスが主導権を握り返す。結局、その後も手を緩めず加点したイーグルスが大勝し、ファイターズはまたしても勝率5割に逆戻り。せっかくの貯金を簡単に使い果たし、ことごとく波に乗れない今季のファイターズを象徴するかのようなゲームだった。

 前回9月11日の登板同様、スウィーニーの調子が今ひとつなのが気がかりだ。打たれているボールは、すべて高めに浮いた失投。初回に許した山崎のホームランも、5回・嶋のタイムリーも、相手が絶好球を逃さなかった結果に過ぎない。「何故、思ったところにボールがいかないか、次回登板までに必ず原因究明しなければ」とスウィーニーは悩みの表情を見せたが、同時に「この大事な時期に、過剰に悔やんでしまうことは逆にチームに迷惑をかける」と、しっかり前を見据えることも忘れなかった。

 2戦連続の不甲斐ない投球で元気のないスウィーニーに、嬉しいニュースが舞い込んだ。出身校であるアメリカニューヨーク州・マーシー大学の学内新聞でスウィーニーの特集が組まれることになったのだ。「日本の新聞やテレビに出させてもらうことは本当に嬉しいよ。でも、母校の新聞で、ちいさくとも僕のことを取り上げてくれるのは特別な気持ちで本当に光栄。しっかりファイターズのことを宣伝しておくよ」と笑顔を見せた。早速、ファイターズ広報部に、スウィーニーの写真を送ってほしいとの連絡がマーシー大学から来た。力感溢れる投球をとらえた数枚の写真を三戸広報が選び出すと、今日の悔しさが和らぐような表情を右腕は見せた。

 この緊迫した状況の中、一喜一憂することだけは禁物だ。敗戦は重く受け止め、しかし明日に向かって明るさも忘れない…時間はどんどん過ぎていく。諦めず、最後まで全力で戦うことだけを考えていきたい。マジックがゼロになるまで、何が起こるかわからない。

■スウィーニー投手 <4回2/3、打者27、球数107、安打10、四球3、三振3、失点8、自責点8>

「シーズンで最も大事な時期に、最も悪い投球をしてしまった。制球が定まらず、ボールは高めに浮き、あれでは打たれても仕方ない内容。全く納得のいくピッチングではなかったとしか、言いようがありません。」

■梨田語録

「3-5と追い上げムードの中、5回E鉄平の四球と嶋の適時2塁打が痛かった!!序盤チャンスが有りながら得点に結びつける事が出来なかったのが、その後の試合展開の明暗を分けてしまいましたね。6回のミスは声を掛け合えば絶対に防げる初歩的ミス!!それが結果的には大量失点につながってしまった…。F先発スウィーニーは立ち上がり制球が定まらずセギノールに3ランとあっという間の失点でした。その後も全体的に球が高めに浮いてE打線に痛打を浴びてしまった…。星勘定は余りしたくないものの、初回幸先良く先制点をあげただけに、今日のゲームは絶対ものにしなければいけない試合でした…。最下位楽天に2連敗となりましたが、対戦成績を見てもリーグ全体、各チームの実力に余り差が無いのは明白。残り10試合!!気持ちを切り替えファイターズらしく全力で!!」

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