2009.04.28 TUE
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■広報レポート <一味違うファイターズ>

 今シーズンは好調な打線もあり、大味な試合が多かったファイターズですが、今日のファイターズは一味違いました。先発投手から受け継いだ2点のリードを中継ぎ陣が守りきるファイターズらしい野球での勝利でした。イーグルス野村監督に1500勝目をそうやすやすと献上するわけには行かないという選手たちの意地があったのかもしれません。

 先発八木投手は初回、二つの死球で得点圏に走者を置いてしまうと、適時打を許し先制を許します。ファイターズは3回、イーグルス左翼手の失策でチャンスを広げると、小谷野選手の打球は左翼手のグローブを掠める二塁打を放ち同点。さらに今シーズン初、左投手相手に先発した糸井選手が右翼線を破る適時2点二塁打を放ち勝ち越します。しかしその裏、八木選手がつかまりピンチを迎えると、たまらず吉井投手コーチがマウンドへ向かいます。その吉井コーチは「マウンドからダグアウトに帰ってくるとき、スタンドの上に上弦の三日月が見えて、その月がにこりと笑ってる口に見えてな、その時に今日は勝ったと思った」と試合後うれしそうに話していました。吉井コーチの勘は当たりました。「9連戦の初戦だったのでいい投球をして、波に乗りたかった」と力強く話してくれた八木投手はこのピンチを犠牲フライによる1点に抑えます。ファイターズは5回、相手の失策で広げたチャンスに、またもや糸井選手が適時二塁打で追加点を挙げ、4-2とリードを広げました。

 6回からマウンドに上がり、3者凡退に抑えた菊地投手ですが、7回先頭打者の放った鋭いピッチャー返しの打球が右手と右肩を襲います。大事を取って降板した後、緊急登板した建山投手が7回、8回と二つの併殺打でイーグルス打線を抑えると、9回は守護神武田久選手がきっちり抑えファイターズの勝利。ファイターズの挙げた4点はすべて失策がらみの非自責点。逆にファイターズは無失策で3つの併殺打を完成させました。ミスをしたほうが負けるのが野球。それを目の当たりにした試合でした。

■八木投手 <5回、打者22、球数86、安打5、四死球3、三振3、失点2、自責点2>

「9連戦の初戦ということもあり、粘り強く投げて波に乗っていけたらなと思っていました。球はよかったのですが、コントロールが悪く、カウントを悪くしてしまうことが多かったです。投手有利のカウントで投げられるようにしなければいけないと思います。そんな中、抑えられたので、ツル(鶴岡選手)のリードに感謝します。ブルペンで投げていたときと、マウンドに上がってからと変化球の軌道が変わっていたこともあり、初回に死球を二つ与えてしまいました。そのあたりも修正しないといけないですね。」

■梨田語録

「打球を受けた菊地が心配だね。まだ結果はわからいけど、骨に異常がないことを祈る。ここまで本当に良く投げてくれているし、彼の離脱は痛い。骨が大丈夫でも、2日くらいは投げることができないかもしれないからね。今日も菊地に2イニングはいってもらおうと思っていた。建山は予定より早い急遽の登板だったけど、ベテランらしくしっかり仕事をしてくれたね。八木はもう少し投げさせたかった。100球くらいまで引っ張れたら、9連戦に挑む中継ぎ陣の負担を軽くすることが出来たかも。しかし八木も寒い中、粘って投げてくれた。バックも盛り立てたしね。糸井の打撃には、去年より粘りがある。今の左打者の中では状態が一番いいんじゃないかな。脚もあるから、出塁したら相手も嫌でしょう。単独首位?まだ始まったばかりだから。4月の勝ち越しも気にならない。謙虚に戦いますよ。」

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