2009.05.24 SUN
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■広報レポート <一味違った野球>

 交流戦も3カード目に入り、ファイターズは今季初めて指名打者なしでの試合を行いました。試合後半にはこまめな継投や、投手が打席に立つのを避けるための代打、選手交代が多い、パ・リーグとは違った試合展開が見られ、采配を振るう梨田監督も腕の見せ所です。金子誠選手の打順を9番に固定するために先発投手が8番に入るオーダーを組んだ梨田監督。日本ではあまり見かけない打順ですが、実はメジャーリーグではここ数年よく見かける光景。セイバーメトリクスと言われる野球に関するデータを統計学に分析する研究によると、投手の打順を8番にすることによって、得点する確立が増えるという結果を元に行われるようになりました。残念ながら今日の試合にその効果は現れず、1-0で今季2度目の完封負けを喫しました。

 ファイターズ先発武田勝選手は初回制球に苦しみましたが、最後は強打者ブランコ選手を併殺打に打ち取りピンチを凌ぐと落ち着きを取り戻し、いつもどおりの緩急をつけたピッチングの前にドラゴンズ打線は凡打の山を築きました。しかし4回、厚澤投手コーチが「抜けたチェンジアップをブランコに打たれないこと」と今日のポイントに挙げていたにも関わらず、そのブランコ選手に抜けたチェンジアップをバックスクリーンに運ばれます。結局この1点が決勝打となり、「粘りのある打線というイメージがありました。走者を出し、盗塁されたときも次を抑えられていただけに、本当に悔やまれます」と好投していただけに非常に残念そうでした。

 7回に梨田監督は2死から代打攻勢に出ると、昨日プロ入り初安打を放った中田選手、二岡選手の連続代打安打でチャンスを広げます。ここで金子誠選手はここまで打ちあぐねていたドラゴンズ先発川井選手の変化球に対応するためかいつもよりも投手よりにバッターボックスの中に立つなどして工夫しますがあと一本が出ません。9回にも得点圏に走者を置くものの、ドラゴンズ守護神岩瀬選手から代打ヒメネス選手、途中出場の大野選手と快音は聞かれず、最後には力尽きました。しかし江尻選手が1軍昇格後2度目の登板でも結果を出し、菊地選手も2回を無失点で抑えるなど明るい材料もありました。明日も投手が打席に立ち、代打も多くあるいつもと一味違ったファイターズの野球がナゴヤドームで繰り広げられます。

■武田勝投手 <5回2/3、打者21、球数90、安打3、三振2、四死球3、失点1、自責点1>

「全てはあの一発です。調子のいい打者に、詰めの甘さが出てしまいました。悔いが残ります。まだ試合は終わっていないので、一生懸命応援します。」

■梨田語録

「川井のカット系のボールと緩い球を最後までとらえることが出来なかったね。何度かチャンスもあったが、あと1本が出なかった。何とか追いつかないと岩瀬が出てきてしまうので、8回は2死から代打を送ったんだけど・・(中田、二岡)。勝(武田勝)も出来は決して悪くなかったが、立ち上がりの四球など、苦しんだ場面もあったね。点をとってやれなかっただけで、彼は良く投げてくれたよ。」

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