2009.07.10 FRI
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■広報レポート <あと一人>

ヒーローインタビューに答える多田野選手

 今季最長5連敗中のファイターズ。試合数だと今日が後半戦の初戦という大切なゲームで先発のマウンドを任されたのは多田野選手でした。5月4日のロッテ戦で登板し、勝利投手となったものの5回5失点でファーム行きを言い渡されました。「結果が出ていないときこそ、基本に返って一からやり直した」と暑い鎌ケ谷でしっかりと走りこみ、満を持しての1軍登板でした。梨田監督もスタメンにてこ入れ、二岡選手がショートで移籍後初めて初回から守りにつきました。野手ミーティングでは、先発小林宏投手からファイターズ選手がヒットを放っているシーンを集めた映像を流すなどして流れを変えようといつもとは違ったことを試していました。

 連敗中は序盤に無死の走者が出ても得点できないことが多かったのですが、今日の試合では先頭打者二塁打の田中賢選手を高橋選手がしっかりと適時打で迎え入れ先制。そこからは両先発投手が素晴らしい投球を続ける投手戦となりました。ファイターズは7回に小谷野選手の2点適時二塁打で追加点を挙げますが、多田野選手は四球は出すもののノーヒットピッチングを続けます。そして9回、不思議な空気が漂う中、大記録のかかったマウンドに上がりましたが、2死から大松選手に安打を許し、球場内から大きなため息が漏れました。しかし次の打者をしっかりと打ち取った多田野選手はプロ入り初の完封勝利を飾りました。

 ベンチ裏にも小さなドラマがありました。ダルビッシュ選手がマリンスタジアムで7回までノーヒットを続けていたとき、万が一のためにとサブマネージャーが乾杯の用意にコップを並べ始めた瞬間に安打を許してしまったため、今回は8回を終えた時点で準備を始めていました。試合後多田野選手は「乾杯の用意までしてたんだからあそこで打たれるなよ」と金子誠選手に怒られてしまう始末。しかし多田野選手は「一番効果的に使えていたフォークを打たれてしまったので、しょうがないですね」と悔しいそぶりは見せませんでした。いやな流れで背負った5連敗でしたが、多田野選手の好投でそれを断ち切ったはずです。北海道のファンの前で上げた1勝だけに大きな意味がありそうです。

■梨田語録

梨田監督と笑顔でタッチする多田野選手

「まず連敗が止まったことがうれしいというのが率直のところです。多田野は9回2死までいって1ストライクから(大松選手にヒットを)打たれたことを思えば、もう少し遊べればよかったんでしょうけれどスピードも切れもあって言うことないピッチング。打線も先に援護して重苦しい空気を振り払ってくれたんじゃないでしょうか。二岡をスタメン遊撃手で使ったのは(金子)誠も出ずっぱりで、まして移動ゲームでしたから。」

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