2009.07.16 THU
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■広報レポート <チーム力>

 1勝1敗で迎えた首位攻防戦第3戦。平日ナイターというのに連日3万人を超えるファンが球場へ押しかけ、試合内容も白熱したものが続いていました。中11日でファイターズに照準を合わせてきたと思われるホークスのエース杉内選手が先発ということで、ファイターズ先発武田勝選手にも先に点をやれないというプレッシャーがあったと思われる中見事なピッチングで序盤から投手戦が続きました。

 試合が動いたのは5回でした。そこまで緩急をつけたボールを丁寧に低めに集める投球をしていましたが、そのゆるい球が高めに行ってしまったところを打たれ1点先制されてしまいます。前半戦の山場ということでもう1点もやれないと感じていた梨田監督は早くもここでマウンドをブルペンに託します。ファイターズ打線は6回、森本選手が四球を選び出塁すると、稲葉選手がセーフティーバント。結果は送りバントとなりましたが、走者を得点圏に進めます。続くスレッジ選手も四球を選ぶと、「稲葉さんがバントまでして作ってくれたチャンスを無駄には出来なかった」と小谷野選手が値千金の適時3塁打で逆転に成功。さらに糸井選手の俊足がエラーを誘いこの回一挙3点。5回途中からマウンドへ上がったブルペンは菊地、建山、武田久で残りの4回1/3を1失点で投げきってリードを守りきりました。

 確かに勝負を「決める」一打を打ったのは小谷野選手でしたが、プレッシャーがかかる中見事な投球を見せた武田勝選手、リードを守りきった中継ぎ陣、3安打ながら7四球を選んだ打線、無駄な進塁を許さなかった守備、などの総合的なチーム力でもぎ取った勝利でした。オールスター前の山場となるこの3連戦を勝ち越したのは後々非常に大きな意味を持ちそうです。これで首位ホークスとのゲーム差は0.5。昨日ダルビッシュ選手が呼び込んだいい流れを持ってチームは北海道へ帰ってきます。

■武田勝投手 <4回2/3、打者20、球数87、安打6、四死球0、三振6、失点1、自責点1>

「初回は腕が振れていなくコントロールが悪かったのですが、悪いなりにも何とか抑えられました。中盤からは良い投球ができたと思いますが、走者を背負ってからの浮いた変化球を打たれてしまったのは反省しないといけません。まだ残りは長いのでしっかり応援します。」

■梨田語録

「3安打でよく勝てた。杉内は左ピッチャーでは球界ナンバーワン。いつもより思い切った策を打っていこうと決めていたし、少ない好機をモノにしなければ勝てないと考えていた。稲葉のセーフティ気味の送りバントは、こちらの指示。よく小谷野もいいところでタイムリーを打ってくれたね。杉内はたしかに良かったが、今日のウチの打者はボールの見極めができていた。武田勝から菊地の早めのスイッチ?先にこちら側がどんどん手を打っていかないとね。菊地はよくおさえたよ。大きな1勝だね。」

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