2009.07.28 TUE
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■広報レポート <シフトの上を>

 完璧に捕らえた打球は打った瞬間ホームラン。大きな弧を描いて右中間最上段まで飛んでいきました。内野手が右翼側に寄る「スレッジシフト」に今シーズン何本もヒットを奪われていたスレッジ選手でしたが、そのシフトのはるか上を飛んでいったボールをマリーンズ右翼手は見上げることしか出来ませんでした。8回にも貴重な追加点となるソロホームランを放ち、チームの5得点中4得点をたたき出してチームを勝利に導きました。

 「シフト」に痺れを切らしたスレッジ選手はオールスター前のマリーンズ戦でセーフティーバントを試みました。「何本もヒットを奪われているからね」と微笑みながらその試合後に振り返ってくれましたが、試合前からきちんとバントは練習していました。今日の試合でもバントの構えを見せたスレッジ選手をベンチ裏で見ていた坪井選手が「変なプライド持ってないからバント出来るんだろうな」とぼそり。「チームが勝つためならバントをするのをためらわない」姿勢がこのチームに良く溶け込めている理由かもしれません。実際に内野手の守備位置が変わることはありませんでしたが、「バントがあるかも」と投手に意識させたからこそ来たかも知れない失投を見逃さずに捉えたスレッジ選手の技術と集中力はさすがでした。

 「オールスター休みは家族とゆっくりホテルのプールで過ごしたよ」というスレッジ選手。スタンドからはその家族も見守っていました。前半戦は怪我と「スレッジシフト」に苦しみましたが、心も体もリフレッシュして後半戦をいい形でスタートできました。「後半戦の初戦をこういう形で勝てたのはチームも波に乗っていけるよね、オールスターをはさんで今6連勝だけど一つ一つ戦っていくだけです」と試合後うれしそうに話してくれた後姿がとても頼もしく見えました。

■八木投手 <6回0/3、球数99、打者24、安打3、四死球3、三振8、失点0、自責点0>

「後半戦初めのゲームということで、絶対に先取点はやらないという気持ちで準備していたのですが、初回に野手が3点取ってくれたおかげでさらに引き締まった気持ちで投げられたと思います。ボールも低めに集めることが出来、中継ぎ陣に助けていただきましたが結果的にゼロに抑えられたのはよかったです。先発なので7回は投げきりたかったのですが、その7回に先頭打者を出した後、四球を与えてしまったのは悔いが残ります。そのあたりを課題として次回の登板へ備えたいと思います。」

■梨田語録

「八木は何度かピンチを背負いながらも、本当に良く粘って投げてくれたね。もう1イニングいってくれたら理想的だったが、久々の長いイニングで最後は少しヘバってしまったかな。投手も思い切ってつぎこんだけど、後半戦の初戦は何としても勝たなければと思っていた。スレッジもさすがの当たりを見せてくれたね。オールスター休みをはさんでの6連勝?オールスターでは札幌ドームで負けているし、あまり連勝という感じはしないな(笑)明日またいきましょう。1戦1戦戦います」

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