2010.03.28 SUN
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■広報レポート <ベテランの味>

 好球必打の気持ちが奏功した2本の適時打でした。2点を先制した1回2死一、三塁で打席に入ったのは坪井選手。1ボールからの2球目をしっかり捕らえると、打球は右翼線に鋭く飛んでいきました。これでまず1打点。さらに、3回無死一、三塁の絶好機には初球を中前に運びました。

 「今日はファーストストライクから、どんどん打っていこうと思っていました」。そう話すのには理由があります。春の到来を感じさせない肌寒い天気の中で、この3連戦は行われました。今日はベンチにストーブが持ち込まれたほど。打席に立っている時間を短くするため、初球から集中力を最高潮にしていたのです。百戦錬磨のベテランらしい作戦が見事に的中した形となりました。

 “一撃必殺”が代名詞になっているように、坪井選手は代打の切り札としての役割に注目が集まっています。しかし、本人はスタメン出場への意欲を決して失ってはいません。打席が回ってくるのを待つ間には、戦況を見つめる時間や体を動かす時間など、メリハリをつけながら準備を整えています。そういった工夫もまた、スタメン出場した2試合連続での複数安打につながる要素となりました。

 投げては先発した武田勝選手が6イニングを2失点に抑え、持ち味の安定感を披露。3、4回に1点ずつを失ったものの、5回からは普段以上に緩急をつけたピッチングに切り替えて、2イニング連続で三者凡退に抑えています。ダルビッシュ選手に続くローテの2番手として、今後にも期待が高まります。

 開幕からなかなか調子の上がらない武田久選手の乱調もあり、このカードに勝ち越すことはできませんでした。しかし、シーズンはまだ始まったばかり。ファイターズナインは前を向き、全員野球で次の1勝をどん欲に狙っていきます。

 明日は完全休養日。気持ちを切り替え、30日からの東京ドーム2連戦(対オリックス)に臨みます。

■武田勝投手<6回、球数93、打者26、安打5、三振4、四死球3、自責点2、失点2>

「初回から3点の援護を野手の方々から頂いたので、最低でもリードを保った状態で次の投手にマウンドを譲りたいと思っていました。途中少し制球が乱れ、打たれるところもありましたが、気持ちを切り替えて次の打者に向かっていくことが出来たと思います。まだ試合は終わってないので、しっかりと応援します。」

■梨田語録

「天気も悪いし、気温がかなり低かったと言うこともあるけど、久(武田久選手)の去年だったらファールになっていた甘いボールが前に飛んでいるね。昨年は下半身がもう少しうまく使えていたような感じもします。ウルフを後ろに持ってきて少し精神的にも楽なところで投げさせてリフレッシュさせようかな。(ビデオ判定となった本塁打は)ファールに見えたんだけどと言ったら,快くビデオ判定に応じてくれました。抗議するよりスムーズに行くからいいんじゃないかね。」

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