2010.03.31 WED
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■広報レポート <気合の初登板>

 どんどん打者を三振に打ち取るタイプではありません。しかし、気合を入れたピッチングで凡打の山を築き上げるのがカーライル選手のスタイル。ファイターズでの初登板は、その力を存分に見せつける内容でした。

 「しばらく投げていなかったので、一人ひとり打ち取ることだけを考えてました」

 開幕からの変則的な日程の影響で、初登板の機会は8試合目になってからでした。ファームで登板する予定もありましたが、その試合も雨で中止に。調整が難しかったことを本人も認めます。それでも、マウンドに上がれば闘争本能むき出しにして、打者に立ち向かいました。初回に2安打されながら無失点に抑えると、2回以降は三者凡退が3度。6イニングを4安打無失点ときっちり役割をこなしました。

 8年ぶりとなる日本でのマウンド。当時はまだ生まれていなかった2人の子どもを前に雄姿を見せました。家族は1週間ほど前に来日。長男のカーターくんとともに球場入りし、キャッチボールなどで野球を教える良き父親としての一面もあります。一回を抑えたボールをプレゼントする場面もありました。

 打撃陣では7番・DHでスタメン出場した二岡選手が光りました。2回1死一、三塁で左翼線に先制の適時二塁打を放つと、2点を追う9回1死一、二塁では1点差に詰め寄る左前適時打。チャンスでの強さを発揮しています。

 9回に新しく抑えを任されたウルフ選手が逆転を許し、今回の遠征で白星を挙げることはできませんでした。しかし、勝利投手になれなかったカーライル選手はこう言います。「長いシーズンには必ずこういうことがある。それがたまたまこの時期になったということ。先発はみんなブルペンを信頼している」。札幌に戻って気分一新。全員野球で1勝を全力でもぎ取りにいきます。

■カーライル投手 <6回、球数72、打者22、安打4、四球1、三振0、失点0、自責点0>

カーライル選手と話しながらベンチにもどる大野選手

「完ぺきな内容のピッチングではなかったですが、初めての登板としては良かったと思います。一番重要なのはチームに勝つチャンスを与えること。それができたことには満足しています。」

■梨田語録

「打線の一番重いところが9回に回ってきてあっという間だったね。ウルフは完封していて1点差の場面だったからか、自分のリズムを少し崩していたように見えたね。初めての抑えで気負いがあったのかも。(打線は)途中に追加点が取れてもおかしくなかったし、最後にはなんとか(逆転する)形にはなっていたからね。。。カーライルもテンポよく投げてくれた。オープン戦の時より球威が出てたね。」

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