2010.04.03 SAT
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浮上のきっかけ

今日のヒーロー、ダルビッシュ・坪井選手

 矢のような送球がウルフ選手から一塁の高橋選手に送られました。その瞬間、スタンドだけではなくベンチからも大きな歓声が上がりました。投ゴロで試合終了。1点を守り切り、ファイターズが長いトンネルを抜け出しました。

 先発したダルビッシュ選手の力投が、連敗を止めた大きな要因となりました。6回に3安打で1点を失ったものの、それ以外では走者を三塁に進めないピッチングを見せました。8回を6安打11奪三振。熱のこもった143球に、チームメートも奮い立ったようです。

 「僕が8回くらいで降りるのが理想。そこからウルフに締めてもらった方が“形”ができますから」。ダルビッシュ選手はそう話しました。

 野球はひとりでやるものではない――。そんな右腕らしいひと言。ヒーローインタビューで「一発で流れを変えるくらいのつもりでマウンドに立った」と振り返る一戦です。その言葉通り、チームに勢いをつけて後続にバトンを渡す、先発としての役割をしっかりと果たしました。

 打っては坪井選手が2回2死二塁で左中間を深々と破る先制の適時三塁打。3年ぶりとなる三塁打に「明日、足がパンパンになっちゃうよ」と満足げに笑えば、3回1死では田中賢選手が右翼スタンドに今季1号アーチを放って追加点を挙げました。少ないチャンスをモノにした1勝に、ダルビッシュ選手は「みんなで協力して試合が作れました」と何度もうなずいていました。

 チームは開幕3戦目以来となる今季2勝目。苦しんでもぎとった勝利だからこそ、大きな価値があります。「最後にウルフが難なく抑えてくれたので、明日から連勝が続くんじゃないかと思います」。ダルビッシュ選手の力強い言葉の中にも、チーム浮上の手応えを見ることができるのではないでしょうか。

■ダルビッシュ投手 <8回、球数143、打者32、安打6、三振11、四死球1、自責点1、失点1>

先発登板のダルビッシュ選手

「最後まで投げられなかったのは残念ですが、気持ちを込めて投げることが出来ました。後はチームの勝利を祈るだけです。」

■梨田語録

「9回表まで勝ってる試合があったものだから、2勝目までが長かったね。ダルビッシュはさすがだなという投球でした。小谷野がエラーしたときにどうかなと思ったけど、しっかりとカバーしてくれました。先取点が欲しい場面で糸井が送れなくて、2アウトになったところで坪井が適時三塁打を打ってくれた。2死なのに、二塁打じゃなくて三塁打だったのがベンチにカツを入れたね。今日の勝利をファンの方達の声援を借りて明日へつなげていきたいですね。」

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