2010.04.17 SAT
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■広報レポート <1勝以上の1勝>

 西武ドームに“稲葉コール”が巻き起こりました。今季初めてヒーローインタビューを受けた主将は、満面に笑みを浮かべていました。試合を決めるひと振りが、3点を追う5回2死満塁で飛び出しました。

 「手応えは最高でしたね」。内角低めへの速球をフルスイングすると、打球は一直線にファイターズファンの待つ右翼スタンドに飛び込みました。今季2号アーチは、値千金の逆転満塁弾でした。

 「みんなで必死にプレーしたので、最高の結果が出ました」。チーム全体を見渡しながらグラウンドに立っている稲葉選手。背中を痛めて欠場している間もベンチで声を張り上げ、ロッカーでもチームメートを鼓舞してきました。それでも、やはり実際のプレーでゲキを飛ばすのが一番。雰囲気を一気に変える一撃になりました。

 打撃だけではなく、守備でも8回に右中間への打球をダイビングキャッチ。「2、3年前ならもっとイージーに取れてたかな」と苦笑いしましたが、そんなプレーができるのも背中に痛みがないからこそ。「もう大丈夫です!」と高らかに全快宣言まで飛ばしてくれました。

 投げてはダルビッシュ選手が開幕戦からの5試合連続2ケタ奪三振を記録。2回に5点を失ったものの、フォームを修正して3回以降は2安打8奪三振の快投を見せました。7回2死で奪った10個目の三振は「狙ってました」。148球の熱投で今季3勝目を挙げています。

 エースが投げて主将が打つ。1勝以上の価値がある勝利になったのは間違いありません。波に乗っていけるか。「明日が大事になってくる」。稲葉選手はそう言いながら、しっかりと前を見据えていました。

■ダルビッシュ投手 <7回、球数148、打者31、安打6、三振10、四死球5、自責点5、失点5>

「2回裏にはどうなるのかと思いましたが、自分が一番自信を持っているのは、試合中に投球フォームを変えられることなので、そこから修正して投げることが出来ました。打線にも勇気づけられてそれに乗っていくことが出来ました。あとはチームの勝利を信じて応援します。」

■梨田語録

「選手みんなが、ダルビッシュが投げるから何とかしなきゃいけないという気持ちがあったんじゃないかな。稲葉のホームランは大きかったし、ありがたかったです。いやな雰囲気を吹き飛ばしたよね。これで勝てたら乗っていけるという感じがあった。」

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