2010.04.22 THU
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■広報レポート <反撃ののろし>

 表情を緩めることなくダイヤモンドを一周しました。ベンチのチームメートに迎えられ、小谷野選手の口元から初めて白い歯がこぼれました。2回1死二塁。フルカウントから粘りに粘った10球目のチェンジアップをフルスイングすると、打球は左翼席に飛び込んでいきました。

 今季1号は先制の2ランアーチ。これで勢いに乗った小谷野選手は、7回と9回に2点適時打を放ち、1試合6打点を稼ぎ出しました。なかなか当たりが出ない時期はありましたが、前日の複数安打に続く猛打賞で復調の手応えをつかんだ様子です。

 西武3連戦を終え、小谷野選手は髪を真っ黒に染め直し、ヒゲもさっぱりと剃って大阪入りしていました。試合には常に変わらぬ気持ちで臨んでいるとはいえ、気分転換の必要性を感じていたのかもしれません。本拠地で連日敢行してきた特打の成果も出始め、「ようやく気持ちと体が一致するようになったかな」と話していました。

 序盤で試合を優位に進める先制弾も「つなごうと思った結果」と言い切ります。これはファイターズ攻撃陣の誰もが実践していること。その一方で、開幕21試合で7本塁打の打線が、この5試合で5本塁打を放っています。一発を狙わずに一発が出る。打者それぞれの調子が上向きになっている証拠と見ていいのではないでしょうか。

 「そういうの苦手なんで」と、ヒーローインタビューは8回1失点のケッペル選手に譲った小谷野選手。「1試合1試合一生懸命やる。それはみんな同じ。何も変わってません」。星勘定はしない。借金をひとつ返しただけと考えるか、目の前の1勝をしっかりもぎ取ったと考えるか。ファイターズにとって、その答えは明白です。

■ケッペル投手 <8回、打者34、球数129、安打7、三振2、四球5、失点1、自責点1>

「前回の登板から何かを変えたわけではなくて、今回のピッチングが本来のスタイル。ストライクゾーンを攻められたと思います。まっすぐを低めに集めて、ゴロを打たせるように心がけました。調子が良かったので、8回も自分から『行きたい』と話しました。」

■梨田語録

「ケッペルは走者を出しながらも粘り強く投げてくれた。小谷野の打撃の調子がいまいちなんだけど守備を考えたら外せないからね。いいあたりが正面をつくことも多かったんだけど、一発も出たし、今日ですかっとしたんじゃないかな。これを機に(調子を)上げて行って欲しいね。5回は効果的に点が入った。紺田の犠牲フライも良かったね。」

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