2010.04.27 TUE
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■広報レポート <Relaunch>

本日のヒーロー

 自分の出番が終わっても、増井選手はベンチから離れようとしませんでした。試合の最後を建山選手が締めると、チームメートから手荒い祝福を受けました。3試合目の登板でプロ初勝利。7回1安打の快投でした。

 初回、先頭打者にいきなりの四球。「勝ちたいという気持ちで力んでしまいました」と振り返ります。2回には一、二塁のピンチを何とかしのぎました。そこで島崎投手コーチがひと言。「落ち着け」。そこからは自慢の速球で押しまくり、4回からの4イニングで5三振を奪っています。

 「いろんな意味で勝ちたいという気持ちがありましたね」。マウンド上では決して歯を見せないルーキーが、ホッと表情を緩ませた瞬間がありました。

 同い年で同じ社会人出身のロッテ・大谷選手が2日前にプロ初勝利。メールもやりとりするライバルに先を越されていました。そして、低迷するチーム状況…。「負けていたんで、僕が勝って勢いがつけばいいなと思ってました」。開幕から11カード目にして初のカード初戦勝利をもたらしたのは、181センチ、67キロという細身の右腕でした。

 沖縄キャンプは、ファームでスタート。どれだけいいボールを投げ続けても、1軍投手陣の層の厚さが影響してお呼びが掛からず、悔しい思いをしたようです。それでも、1軍とファーム合同の紅白戦で先発し、その実力を発揮。1軍首脳陣にしっかりアピールしました。大事な試合で力を出せるマウンド度胸も大きな持ち味。後輩の選手たちへの面倒見のよさも浸透しています。

 相手の失策につけ込んでもぎ取った1点を継投で守り切り、守備では稲葉選手がライトゴロを完成させるなど好プレーを見せました。新星の登場が、チームに何をもたらすのか。いまこそ再発進のとき――。

■増井投手 <7回、打者26、球数112、安打1、四死球3、三振5、失点0、自責点0>

試合前の増井選手

「立ち上がりにちょっと力んでしまいましたが、2回を投げた後島崎コーチに『そろそろ落ち着け』と言われ、3回以降はリラックスして自分の投球が出来たと思います。」

■梨田語録

ファンの声援に応える梨田監督・増井選手

「増井がいいピッチングをしてくれました。変え時を迷うぐらいね。立ち上がり多少コントロールが悪く、不安がありましたが、ファンの声援を受けて立ち直り、頼もしい内容でした。当然この先もローテーションの一角として投げさせるつもりです。8回のライトゴロの場面だけど、稲葉の好判断もあったし、信二もよくそのボールを受ける準備が出来ていた。相手の隙を突くいいプレーだったけれども、これを明日以降も続けていくことが大事です。」

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