2010.04.30 FRI
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■広報レポート <First Walk-off>

初のサヨナラタイムリーを放った糸井選手

 激戦に終止符を打ったのは、糸井選手のひと振りでした。延長10回二死満塁。フルカウントからの速球にバットを合わせ、ライト前まで運びました。三走の鶴岡選手がホームを踏むと同時にグラウンドになだれ込んだチームメートに、手荒い祝福を受けました。

 「稀哲さんがつないでくれたので、気合入ってました」。お立ち台で大歓声を受け、糸井選手は満面に笑みを浮かべました。“つなぐ野球”の真骨頂を最後に見せた形となりました。

 5回にはバックスクリーン右に特大3号ソロを叩き込んでおり、この試合を含めて3試合で10打数6安打。絶好調ぶりはとどまるところを知りません。それでも、本人は涼しい顔で「良かったり悪かったりですから。いつもちゃんと準備をしていくだけです」と振り返ります。

 勝負を決める一打を喜ぶ一方で、実は少しだけ悔しさもありました。決勝打の2球前。右翼ポール際に大ファウルを打っていました。完ぺきに捕らえた打球に「入ると思ったんだけどなあ…」と苦笑い。しかし、ここで集中力が切れなかったことが「野球人生でも記憶にない」というサヨナラ打につながりました。

 投手陣の踏ん張りも見逃せません。先発した大ベテランの木田選手が6回を95球で2失点の熱投を見せました。さらに後を受けた宮西選手は連続無失点試合を13に伸ばし、谷元選手は2イニングを1安打無失点。10回を抑えたウルフ選手が来日初勝利を挙げています。

 チームは今シーズン10勝目。苦しんだ4月になりましたが、上々の形で終えました。投打の歯車がかみ合い始めたファイターズが5月反攻に入ります。

■木田投手 <6回、球数95、打者22、安打3(本塁打1)、三振5、四死球3、自責点2、失点2>

好投する木田選手

「先取点を許して、野手の方が追いついてくれた直後にまた勝ち越されてと、なかなかチームをリズムに乗せられない投球になってしまいました。みんなが再び追いついてくれたので、後はしっかりと応援します。」

■梨田語録

審判に抗議する梨田監督

「木田が力強く打者に向かっていったり、うまくかわしたりとベテランらしい投球術を見せてくれた。内容も良かったけど、交流戦に入ると先発も6人必要ないので、以前から言っているように(木田は)いろんな使い方をしていくと思います。その後のピッチャーもみんないい仕事をしてくれました。最後は敬遠もあったけど糸井までほかの打者がうまく繋いでくれたし、よくある三振前の大きなファールを打ったかなとも思ったけど、糸井はちょっと違ったね。」

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