2010.05.12 WED
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■広報レポート <Let's get it started.>

 テンポの良さは最後まで乱れませんでした。9回2死。最後の打者をピッチャーゴロにしとめたケッペル選手は、満面に笑みを浮かべてチームメートと勝利のタッチを交わしました。「今シーズン1番のピッチングができたと思います」。新戦力ながらチームトップの5勝目を完投で挙げる力投でした。

 「自分はゴロを打たせてアウトを取るピッチャー」と常に話してきたケッペル選手。ツーシームにカットボール、そしてチェンジアップと持ち球すべてを低めのコーナーに投げ分けるなど、冴え渡りました。

 27アウト中、フライで奪ったのは4回1死でのひとつだけ。残りの26アウトは三振と内野ゴロ(併殺を含む)という理想的な内容です。2点こそ失ったものの、強い打球ではなく悲観する要素はありません。米国に残してきた家族が来日するメドも立ち、精神的に充実すること間違いなし。益々力強い投球が見られそうです。

 ファイターズらしい守り勝つ野球を、外野から頼もしく見ていたのが稲葉選手です。「守っていて、いい雰囲気になってきたのが分かる」と笑みをこぼしました。そんな中で、自らの打撃の状態も右肩上がり。4回に先制打を放つと、9回にはダメ押しの5号2ランを放ちました。一時は打率2割を切るスランプに陥りましたが、この日の2安打で打率は.252まで上昇しています。

 すべてのチームがペナントを左右する戦いと位置づける交流戦で、幸先の良いスタートを切ることができました。“野球の聖地”ともいわれる甲子園で、好調タイガース相手に見せたファイターズの底力。さあ、逆襲の始まりです。

■ケッペル投手 <9回、打者34、球数127、安打8(本塁打1)、四死球2、三振4、失点2、自責点2>

「今シーズン一番の投球が出来たと思います。ボールが先行しても、打者を打ち取れるところへボールを投げることが出来ました。7回のピンチでは、1点を失いましたが、強いあたりで失った1点ではなかったので、そこを切り抜けたときに最後まで行けるのではないかなと思いました。」

■梨田語録

「ケッペルはあの大観衆の中で本当にいいピッチングをしてくれた。野手も集中力があって、よく守ってくれたしね。先に1点を取れればね。先取点取るのは大きい。交代のタイミングも考えたけど、結論は代えないということでした。代えるんだったらもっと早く代えてたよね。稲葉のホームランは大きかったね。野手の間を抜けるとは思ったけど、入るとは思わなかった。エンドランだったしね。」

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