2010.06.06 SUN
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■広報レポート <らしさ全開>

 最後の打者をショートフライに打ち取ると、それまで顔色ひとつ変えずにアウトを積み重ねていた武田勝選手が笑みをこぼしました。1被弾だけの1失点に抑える完投劇。武田勝選手らしさが存分に出た110球の熱投でした。

 ピンチらしいピンチは8回の1イニングだけでした。先頭打者に二塁打を浴び、直後の内野ゴロで1死三塁に。それでもマウンド上の武田勝選手は冷静そのもの。「ひとつひとつアウトを取っていくことだけを考えました」と振り返ります。センターライナーを糸井選手が好捕し、最後はショートゴロ。梨田監督が「(最後まで)任せるしかないと思った」と話す安定した内容でした。

 2ケタ勝利を挙げた昨シーズンは、99奪三振に対して四球は20だけ。しかし、今シーズンはすでに13四球を与えていました。変身したのは前々回あたりから。チェンジアップを投球の軸にできるようになり、この3試合で与四球は1しかありません。「四球を怖がらずにどんどんストライクを取っていくのが自分のスタイル」。本来の姿を完全に取り戻しての無四球完投に笑顔を見せるのは当然のことといえるでしょう。

 コンビを組む大野選手との息もピッタリ合っています。そして、その女房役がきっちりと援護してみせました。同点で迎えた8回2死三塁、速球をはじき返す左前適時打で決勝点をたたき出しています。

 連投が続いていた救援陣に休養を与えられたのは、チームにとっても大きなプラス。最高の形で連敗を止めることに成功しました。この1勝が転機となるか。その可能性は十分にあると感じさせる一戦でした。

■武田勝投手 <9回、打者29、球数110、安打3(本塁打1)、三振5、四死球0、失点1、自責点1>

「中継ぎの人たちも疲れていると思うので、試合を作りたかった。無四球は自分の持ち味だと思いますし、完投できたのは自信にもなると思います。」

■梨田語録

「リリーフも相当疲れている中、勝(武田勝選手)が一人で投げてくれたのはありがたかったし、評価出来る。3安打だっけ?安定感があったね。8回のピンチもそれまであれだけのボールを投げていたし、まかせるしか無いと思っていました。糸井も良い判断でボールを取って、いい返球をしてくれた。奨太(大野選手)にも良い所でヒットが出たね。昨日のツルのホームランが誘発してくれたかな?ひちょりも(ホームラン)打ったし。勘違いしてもらっちゃ困るけどね(笑)。」

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