2010.06.13 SUN
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■広報レポート <パパ、初完封>

本日のヒーロー

 試合後、ユニホームを着たままで愛娘を抱きかかえ、家族をひきつれてグラウンドレベルを散策するケッペル選手の姿がありました。熱投の興奮が冷めやらないのか、顔からは大粒の汗がしたたり落ちていました。その表情は父親のもの。パパの活躍に家族も満面に笑みを浮かべていました。

 それでも、マウンド上ではピッチングに集中する姿はいつもと変わりませんでした。「家族がいるからピッチングが良くなったということはないと思いますよ」。立ち上がりから中日打線を手玉に取って見せました。

 右打者には内角へ、左打者には外角へ沈む得意のツーシームがしっかりとコントロールされていました。最速147キロを計測した手元で動くボールで、ゴロの山を築きます。27アウトのうち、内野ゴロは19個。ケッペル選手らしい内容を見せられるのも、守備陣が鉄壁だからに他ありません。

 4回2死では二岡選手が一塁線への痛烈なゴロを好捕してアウトに。6回には田中賢選手が頭上を越えそうな小フライをジャンピングキャッチしました。「バックがよく守ってくれたから、いい結果が出ている」。これがケッペル選手の口ぐせにもなっています。投球リズムの良さも攻撃陣に好影響を与えているだけに、信頼関係も深まる一方となっています。

 来日初の完封勝利をおさめ、コンビを組む鶴岡選手とヒーローインタビューを受けました。実は4月29日に3勝目を挙げた際、ケッペル選手は鶴岡選手に一緒にお立ち台に上がろうと誘っていました。しかし、鶴岡選手はやんわりと断り、「じゃあ、完封したら」と話していたのです。それから1ヶ月がたち、ようやく実現した形となりました。

 攻撃陣では、守備で好プレーを見せた二岡選手が先制3点適時打に続いてダメ押しの5号ソロを放ちました。2安打を放った田中賢選手もパ・リーグの首位打者に浮上しています。本拠地での交流戦を白星で飾り、敵地に移ります。この遠征中にはリーグ戦も再開。反攻の手応えは十分につかんでいます。

■ケッペル投手 <9回、球数108、打者30、安打2、三振3、四死球2、失点0、自責点0>

先発登板のケッペル選手

「ツル(鶴岡選手)の配球も良かったですし、低目にボールを集めることが出来たので、ゴロをたくさん打たせることができました。三振は三つしか取っていないので、野手の固い守りに感謝します。」

■梨田語録

「ケッペルはテンポよく低めに動くボールを集め,いいピッチングでした。野手も守りやすかったと思います。5連戦の途中なので、中継ぎを休ませることが出来たのも良かった。初回に四球三つで点が入らなかったらがっくり来ちゃうところで二岡がととても大きい3点を取ってくれた。8回の5点目も大きかったね。長い遠征に出ますが、一つ一つ戦っていきます。」

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