2010.06.14 MON
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■広報レポート <『サイレントK』デビュー>

 敵地ながら右翼席よりも埋まった左翼席のファンから、ひときわ大きな歓声が上がりました。ブルペンからゆっくりとマウンドに向かったのは石井選手。ファイターズの一員として、デビューを果たしました。

 出番は7回。3番手として登板すると、まず先頭打者の藤本選手を中飛に。続く代打・畠山選手を空振り三振に打ち取ると、最後は青木選手を左飛に抑えました。最速は145キロ。「いいものを持っている」と梨田監督も合格点を与えています。勝ちゲームではなかったといえ、上々の初戦といっていいでしょう。

 今シーズン序盤に横浜ベイスターズからトレードで移籍。先天性難聴のハンデを持ちながら、速球を武器に三振を奪う姿に『サイレントK』の愛称を持つ左腕です。ファームでの調整を経て、満を持して一軍に上がってきました。前夜のうちに鎌ケ谷からタクシーで選手宿舎に合流。この日のクラブハウスでは新しい仲間と握手を交わしていました。

 「どうやって動いていいか分からない」と苦笑する石井選手ですが、心強い仲間がファイターズにはいます。捕手の鶴岡選手は社会人時代の同僚で同期入社の同い年。荷物の出し方や移動の方法などを2人で話す姿も見られました。

 前日はデーゲームを戦った後に移動し、宿舎に着いたのは日が変わる直前。おまけに予備日がなく中止にしにくい事情もあって、天候やグラウンド状態が悪くてもプレーしなければなりませんでした。勝利を挙げることはできなくても、収穫のある一戦。貴重な中継ぎ左腕が一枚増え、今後の戦いに厚みが出るのを期待できそうです。

■武田勝投手 <4回、球数84、打者23、安打9(本塁打2)、三振6、四球2、失点6、自責点6>

「初回にいきなり4点を取られてリズムを悪くしてしまい、そのままいってしまいました。悪天候は言い訳にならないし、関係ありません。とにかく初回がすべてです。調子自体は悪くないので次回に向けてしっかりと調整していきたいと思います。これから逆転を信じてベンチで応援します。」

■梨田語録

「初回の一発でね。。。前回の勝(武田勝選手)を見ているだけにちょっともったいなかった。こっちは逆に村中の不安定な立ち上がりで得点出来なかった。雨の影響があったかもしれないけどそれはお互い様。石井は良かったね。楽な場面での登板だけど、期待のできるピッチングでした。札幌で2連勝したいい流れで来たんだけど、これも野球ですね。」

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