2010.06.18 FRI
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
0
2
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
R
H
3
3
0
4

■広報レポート <勝利の方程式>

 緊張感から一気に解放されたベンチは、いままでにないほどの盛り上がりを見せました。3点リードの9回1死一塁。カブレラ選手を三ゴロ併殺に打ち取って試合は終了しました。マウンドにいたのは守護神の武田久選手でした。

 執念の継投でつかみ取った1勝です。先発の糸数選手がアクシデントで3回途中に降板。急きょ登板した榊原選手は1死一、三塁のピンチをしのいだ上に4、5回とパーフェクトピッチングを披露しました。さらに、続く石井選手、建山選手が安打を許さず、宮西選手も1安打に抑えて8回を終了。文句ナシの形で武田久選手にバトンを渡したのです。

 「ここまで散々、迷惑を掛けてきたので」。65試合目で今季初セーブを挙げた武田久選手は、そう振り返ります。開幕直後にクローザーから配置転換。状態が上向きになったところで内転筋に違和感を覚え、ファーム調整を余儀なくされる不運に見舞われました。それでも最短の10日で一軍に戻り、復帰後初登板がセーブ機会の場面となりました。

 残り試合はこの戦い方で勝負する――。この日の継投策は、今後へ向けてのチームの意思表示でもあります。リーグ戦再開とともに実現した“勝利の方程式”。本当の意味での反攻体勢が整った一戦だといえるのではないでしょうか。

 「1試合で一喜一憂するわけにはいかないですから。明日からも試合はありますし、しっかりと準備していきます」。そう話して気合を入れ直した武田久選手。鎌ケ谷で真っ黒に日焼けした右腕の戦いは、これからが本番です。ファイターズは一歩一歩前に進んでいきます。

■梨田語録

「アクシデントが多くてちょっと困ったね。(糸数は)右の脇腹に痛みを感じたということで、とりあえずは様子をみることにします。ひどくはないけど、無理して悪化したら困るからね。(中継ぎは)石井も良かったし、建山も良かった。榊原もまた緊急の登板だったけどいいピッチングしてくれた。久も先頭打者は出したけれど最後は抑えて(セーブが)付いたから気分も変わってくれるだろう。状況によってはまた変わるかもしれないけど、しばらくは後ろを久に任せてみるつもりです。点の取り方も良かったし、糸井の3点目がすごい大きかったね。」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート