2010.06.20 SUN
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■広報レポート <歴史的快挙で同一カード3連勝>

 長いプロ野球の歴史で4度目となる快挙を、ファイターズの2人が成し遂げました。2点リードで迎えた8回。試合の趨勢をまだ誰も読めない場面でのドラマでした。

 1死満塁で打席に入ったのは小谷野選手。初球のスライダーをフルスイングすると、打球はセンター方向へ高々と舞い上がり、フェンスを越えていきました。試合を決定づける4号本塁打は、自身プロ初となるグランドスラム。満面に笑みを浮かべながらベンチで仲間の祝福を受けました。

 それだけでは終わりません。興奮冷めやらぬ間に再び満塁のチャンスを作ると、打席には金子誠選手が入りました。カウント1―1からのスライダーをはじき返し、今度は左翼スタンドに放り込んだのです。1イニングで2本の満塁本塁打。歴史に2人の名前が刻まれた瞬間でした。

 「自分は狙って打てるバッターじゃない。何とか次につなごうと思ってました」。小谷野選手はそう振り返ります。それでも完ぺきな手応え、そして三遊間コンビを組む金子誠選手とのアベックアーチが歴史を作ったことに、喜びを隠せない様子。「ボクの名前が記録に残るんですか?うれしいなあ」と気持ち良さそうに汗をぬぐっていました。

 一方で金子誠選手は安堵の表情を浮かべていました。というのも、8回最初のアウトは自分の三ゴロだったからです。「1イニングで2回アウトになるというのは、やっぱりね」。それまで無安打だったこともあり、何とか1本でもヒットを打ちたいという気持ちが、大きな一撃につながったようです。

 2人の満塁弾が生まれた中で忘れてならないのは、2人以外の攻撃陣がしっかり出塁したことでしょう。安打や四死球を問わず、次につないでいくファイターズらしい姿勢が生み出した快挙でもありました。田中賢選手は20試合連続安打を記録し、森本選手と鶴岡選手が3安打。糸井選手も2安打1打点2盗塁と持ち味を発揮しています。

 投げては先発のケッペル選手が粘りのピッチングで6回1失点。自身8連勝で9勝目を挙げています。そして、チームは今季初の同一カード3連勝!気温の上昇とともにファイターズのエンジンも全開です。

■ケッペル投手 <6回、球数120、打者27、安打4、三振4、四球4、失点1、自責点1>

「ほぼ毎回走者を出し、自らのエラーでピンチを広げながら粘りの投球ができました。こういう試合は同じ球数で完投するよりも疲れますね。後は信頼するブルペンに任せて、応援します。」

■梨田語録

「ケッペルは自分のミスで球数を増やしていたけど粘ったね。6回のピンチも信頼しているから打たれたらしょうがないという気持ちでした。8連勝はすごいね。1イニング2二つの満塁本塁打はあまり見ること無いよね。札幌ドームではありえないけど。同一カード3連勝は良い事。初戦を糸数のアクシデントがあったにも関わらず取れたのが大きいね。」

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