2010.06.27 SUN
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
1
0
0
0
1
0
1
0
3
0
0
0
1
3
3
0
X
R
H
3
9
10
13

■広報レポート <相乗効果の快進撃>

本日のヒーロー達

 1本でもヒットを打つのは、決して簡単ではありません。しかし、それを簡単に見せてしまうところに凄みすら感じさせます。ファイターズの切り込み隊長・田中賢選手のバットは、まさに“打ち出の小槌”という表現がピタリと当てはまります。

 一回と五回に中前打で出塁すると、六回には右翼線適時二塁打で“猛打賞”に到達。さらに、七回には2本目の右線二塁打を飛ばし、今季4度目の1試合4安打を記録しました。「チームの状態がいいので、その波に乗っていけました」。田中賢選手は4度の出塁のうち、3度生還を果たしました。そこにチーム快進撃の理由を見ることができます。

 「中軸が調子いいから(出塁すれば)返してくれる」と田中賢選手。6月に入り、3番の稲葉選手は21打点、4番の小谷野選手が27打点。そして5番の糸井選手は打率.427と、3人が月間MVP賞クラスの活躍を見せています。この日の五回の出塁では、小谷野選手の中前適時打で本塁を踏みました。

 一方で、5試合連続打点を記録した小谷野選手は言います。「自分が打点を挙げられるのは、前の方たちが出塁してくれるから。賢介やひちょりをもっと評価してくださいよ」。自身の状態の良さを認めつつも、上位打線に感謝することを忘れません。森本選手は6回に左前2点適時打でダメ押し点をたたき出し、田中賢選手とともにお立ち台に上がりました。

 チャンスメーカーとポイントゲッターがお互いに信頼し合うことで、より大きな相乗効果が生まれています。リーグ戦再開後8勝1敗。序盤は苦手にしていたマリーンズ相手に、今季2度目の同一カード3連勝を飾りました。

 先発・ケッペル選手も7回2失点の粘投で2ケタ勝利の10勝目。最大で「14」あった借金は、一気に「3」まで減りました。それでも田中賢選手は気を引き締めます。「WE LOVE HOKKAIDOシリーズ(7月9日~11日)までに貯金を作って、また皆さんと戦いたいと思います」。再び北海道を離れ、28日からは東京ドームでの主催ゲームを含め、遠征で9試合を戦います。選手会長の言葉は夢物語でもなんでもない。それくらいの勢いが、いまのファイターズにはあります。

■ケッペル投手 <7回、打者29、球数119、安打7、四死球2、三振8、失点2、自責点2>

高橋選手とグータッチするケッペル投手

「いつものように固い守りと大量点で援護してくれた野手の方々に感謝します。チーム全員での努力の結果だと思います。このまま最後までファイターズらしい野球をして、良い流れで次のシリーズを迎えられるように、応援します。」

■梨田語録

ファンの声援に応える梨田監督

「四球も選べたし、いい所で点を取ってくれた。5回の小谷野のタイムリーが大きかったし、そこに行くまでに賢介、ひちょりが出塁しているのも大きい。賢介はとてもいい走塁もあったね。ケッペルの状態は決して良くはなかったけど、しっかりゲームを作ってくれた。10勝を挙げて、とても良くやってくれていると思います。」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート