2010.07.04 SUN
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■広報レポート <初めての貯金>

 すっきりしない空模様に、すっきりしない試合展開。もやもやを吹き飛ばす猛攻を土壇場で見ることができました。同点で迎えた九回。先頭打者の小谷野選手が左前打で出塁すると、続く糸井選手の三塁への犠打野選で無死一、二塁。坪井選手の犠打と陽選手の四球で一死満塁となり、ドラマの舞台は整いました。

 鶴岡選手が粘りに粘って最後に右前打を放って勝ち越しに成功。この日3安打目ながら、凡打の打席はいずれも送りバント失敗。最後の最後に名誉挽回する快音を響かせています。さらに、ここまで無安打の金子誠選手が左前打で追加点をたたき出すと、打席に入ったのは田中賢選手でした。

 「前のバッターがしっかりといい形でつないでくれたので、気持ちよく打席に入れました」。フルスイングしたバットから放たれた打球は高く舞い上がって右翼席へ。今季4号アーチは、試合を決定づける満塁弾となりました。

 リーグ戦再開後の快進撃は、7月に入っても止まる気配がありません。打線は切れ目がなく、どこからでも得点できる状態です。この日も田中賢、森本、稲葉、鶴岡の4選手が猛打賞を記録しました。先発したケッペル選手の調子が今ひとつで先行を許す展開だったとはいえ、すぐに同点に追いついています。六回表終了時に通り雨で22分の中断はありましたが、選手の集中力は途切れませんでした。

 借金を返済してから2度目の挑戦で、ついに今季初めて貯金を作ることに成功しました。選手会長は言います。「きょうでようやく貯金を作ることができましたが、もっとも増やしていかないといけない」。ひとつの壁は越えました。高い壁でした。しかし、ひとつ越えただけで満足できるはずはありません。これから先、何度も壁が立ちはだかることでしょう。ひとつひとつ乗り越えていった先に、ファイターズがつかむべきものがあるのです。

■ケッペル投手 <5回、打者23、球数84、安打8(本塁打1)、四球1、三振5、失点5、自責点5>

「野手の方々にこれだけの援護をもらいながら良い投球ができず、自分自身にとてもがっかりしています。幸運なことに同点の場面での降板だったので、チームがこの長くて不思議なゲームに勝てるよう最後まで応援します。」

■梨田語録

「最後にはツル(鶴岡選手)が打ったし、岱鋼(陽選手)もその前に2ストライク取られてからよくつないだし、最後は賢介の満塁ホームラン?もう少し早くにあれば良かったけど。。。送りバント失敗もあったけど野球にはつきもの。相手にプレッシャーを掛けるためには必要だからね。でも9回には糸井がしっかり決めて相手のミスを誘い、次の坪井もきっちり決めてくれた。ケッペルはいまいち制球が良くなかったけど、よく粘ってくれた。榊原がいいものを持っているね。流れをしっかり止めてくれました。」

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