2010.08.20 FRI
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■広報レポート <いぶし銀、光る!>

本日のヒーロー達

 ライナー性の打球が右中間に落ちた瞬間、ベンチ内の選手がグラウンドになだれこみました。延長十回1死一、二塁で打席に入ったのは、途中出場していた高口選手。低めのボールをはじき返したひと振りがサヨナラ打となりました。

 二塁ベース付近でペットボトルの水を浴びせられる祝福にヒーローは大喜び。ベンチ裏でテレビを見ていた先発のダルビッシュ選手も、上半身に何も着ないままグラウンドに出ようとして慌てて引き返したほど。チームメートの誰もが興奮する1勝でした。

 もう一人のヒーローを忘れるわけにはいきません。3点を追う九回。糸井、二岡両選手の連打などで2死一、二塁とし、スタメン出場していた飯山選手が、ライオンズ抑えのシコースキー選手が投じたチェンジアップをフルスイングしました。打球は左翼席へ一直線。プロ13年目にして放った初アーチが、値千金の同点弾になったのです。

 2人でヒーローインタビューを受け、ロッカーに戻った飯山選手はリプレーで映し出された自分の映像に釘付け。仲間が満面に笑みを浮かべて見守る中、「気持ちよかった…」と照れ笑いする姿は、ベテランとは思えない初々しささえ感じさせました。

 イメージは“守備固め職人”。それでも、チームにはなくてはならない存在であり続けてきました。試合勘を失わないために、出場機会を求めてファームの試合に出場したこともあります。欠場した金子誠選手の代わりに出場した10日のマリーンズ戦(千葉マリン)では猛打賞を記録。金子誠選手が負傷して途中出場した17日のマリーンズ戦(東京ドーム)では、守備で好プレーを連発して見せました。そして、この日は同点弾。しっかりとレギュラープレーヤーの穴を埋めています。

 北海道移転後、通算500勝という節目の試合でお立ち台に上がったのは、9号本塁打を放った中田選手でもなく、先発したダルビッシュ選手でもありません。高口、飯山の両選手はショートが本職。「今季もっとも影響を及ぼしそうな戦線離脱」とさえいわれた金子誠選手に代わり、くしくも代役の“いぶし銀”2人の活躍によってチームは勝利を飾りました。

<中田選手9号に大行列>
 2回1死、中田選手が左翼ポール際に9号ソロアーチを放ちました。この日から始まった「It’s 翔(show)time! チケット半額キャンペーン」の第1打席で見事に決めてくれました。打った直後から前売り券発売所には行列が。ビデオ判定でのホームランになりましたが、中田選手は「スタンドから人がドッと上がっていくのが見えました」とうれしそうに話していました。

■ダルビッシュ投手 <9回、球数125、打者35、安打9、四死球0、三振10、失点4、自責点4>

試合前のダルビッシュ選手

「調子は良かったですし、コントロールも良かったのですが、7回はコンパクトにバットを振られ、変化球をうまく拾われました。1点は良かったのですが、 2、3、4点目はもったいなかったです。野手の方に追いついていただき、負けも消してもらったので、後は味方の勝利を信じてしっかり応援します。」

■梨田語録

試合前の梨田監督

「9回は無死から糸井が安打で出て、二岡のあたりを内野安打にした糸井の走塁がいい流れを生んだ。次の打者二人は還せなかったけど、走者を二人残して繋げられたからね。飯山の状態が良かったから期待はしていたけど、まさかホームランとは思わなかった。(飯山の)初ホームランがチームの勝利に貢献したのでうれしかったですね。ダル(ダルビッシュ選手)は最近ビッグイニングが多いね。最初から飛ばしていたみたいだけど、何かをつかんでくれれば。。。北海道に来てから500勝。ファンに支えられて500勝だと思うので、この先もファンと共に勝ち星を積み重ねていきたいです。」

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