2010.09.02 THU
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■広報レポート <2人だけの世界>

声援に応えるバッテリー

 投手のリードに捕手がついていく。ゲーム中とは正反対といっていい空気が2人の間に流れました。試合終了直後のヒーローインタビュー。ファイターズの誇る武田勝選手と大野選手の名コンビが、今季初めて2人でお立ち台に立ったときのことでした。

 まずは先にマイクを向けられた武田選手の第一声が「奨太、ありがとうございました」。このひと言にスタンドが笑いに包まれると、試合と同様に息の合ったコンビプレーを披露。大野選手のインタビューも「ありがとうございました」で始まり、お立ち台の上でお互いに頭を下げ続ける“2人だけの世界”となりました。

 これだけバッテリーの独断場となる試合も珍しいかもしれません。武田勝選手は、序盤から走者を得点圏に背負う苦しいピッチング。3者凡退は六回の1イニングだけでしたが、大野選手のリードにきっちり応え続けて粘りました。四回には無死からの3連打で1点を失ったものの、失点はそれだけ。その直後に、大野選手が4号ソロを左翼席に叩き込みました。

 この一発が決勝点。「気持ちよかった」と振り返る大野選手の横で、武田勝選手がまた頭を下げていたのは言うまでもありません。守りでも五回に本多選手の盗塁を“共同作業”で阻止。常にコミュニケーションを取り合う2人の絆は深まる一方ですが、武田勝選手のひと言がまた秀逸。「すでに気持ち悪いくらい仲がいいので、今後も気持ち悪くなります」。スタンドは大いに湧き上がりました。

 首位ホークスにカード勝ち越しを決め、北海道を離れます。今季最後の長期ロード。苦しい状況を跳ね返す力がファイターズにはあります。再び北海道に戻ってきたときには…。お楽しみはこれからです!

■武田勝投手 <8回、117球、打者31、安打8、三振7、四死球0、失点1、自責点1>

ヒーローインタビュー

「序盤からランナーを背負う苦しい展開が続きましたが、粘って投げることができました。この後はベンチで応援します。」

■梨田語録

「そこまで状態が良いとは思わなかったけど、“勝らしい”という感じでしたね。10日あけて調整も難しかっただろうし、得意なチームを相手に投げるとはいえ簡単ではないし、プレッシャーもあっただろうけど、大野と二人で呼吸をあわせて良い投球をしてくれました。4回のピンチを1点で抑えられたのがその裏に大野の勝ち越し本塁打を生んだのではないでしょうか。この2週間上位チームと12試合続くので、その頭を勝ち越せたのは大きいと思います。」

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