2010.09.09 THU
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■広報レポート <救世主、現る>

 最後はスタミナ切れだったかもしれません。七回1死から連続四球を与えると、島崎投手コーチがマウンドへ向かいました。しかし、交代はありませんでした。次の打者の初球は低めへの1球。飯山選手が正面へのゴロを確実にさばいて遊ゴロ併殺に抑えると、気合の入った表情でウルフ選手はマウンドからベンチに戻りました。

 先発転向2試合目の登板。“初勝利”を挙げた千葉マリンのような風の助けがほとんどない状況でも、ピッチングは冴え渡りました。六回までに得点圏に走者を進めたのは、二回の1イニングだけ。ブルペン時代にはあまり投げなかったカーブが決まっているのが好投の大きな要因といっていいでしょう。

 この日も、稲葉選手のスパンコールキャップをかぶってヒーローインタビューに登場しました。「自分が先発すると打ってくれるから」。登板2試合連続で援護の一発を放ってくれたキャプテンに敬意を払います。さらに、4番・小谷野選手も2本塁打3打点と爆発してみせました。

 ウルフ選手のマウンドさばきが、守備や攻撃にいい作用を及ぼしているようです。小谷野選手はこう言います。

 「打者を攻める、という気持ちがすごく伝わってくるんですよね。だから、守ってて試合に入り込める。それが攻撃にもつながっているかもしれません。先発に転向して正解だと思いますよ」

 2試合連続で安定した内容を見せたことで、ローテの一角に入ることは間違いないでしょう。残り試合は少なくなりましたが、シーズン終盤に現れた“救世主"としての活躍が期待されます。

 連敗をストップし、10日からは福岡に乗り込んでのホークス戦。一戦一戦をしっかりと戦い抜いて、北海道に戻ります!

■ウルフ投手 <7回、球数88、打者27、安打3、三振2、四球3、死球1、失点0、自責点0>

「ショータ(大野選手)が緩いボールを上手く使ってとてもいいリードをしてくれましたし、野手の方々もいつものように素晴らしい守りで助けてくれました。あと、僕が先発するとホームランを打ってくれるイナバサンに感謝します。」

■梨田語録

「(ウルフの)前回は風の強いマリンスタジアムだったし、ここは普段は風のない球場で、ドーム球場とはいえ暑い球場だからどうかなと心配はしていたんだけれども、千葉ほどじゃないけどボールも動いていたし、暑さも初日に比べればだいぶ涼しかったしね。速いカーブを上手く使えていた。うちには珍しく本塁打で4点取れたし、ヒット一本で先制出来たのも良かった。(同一カード)3連敗は絶対阻止しないといけないからね。選手が頑張ってくれました。」

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