2010.09.16 THU
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■広報レポート <クールな男、熱く変身。熱い男、さらに熱く>

ヒーローインタビュー
ヒーローインタビュー

 クールな男には似合わない姿だったかもしれません。それだけ、この試合にかける強い思いがあったのでしょう。四回2死満塁。イーグルス・高須選手への1球は内角へのストレートでした。バットは動かず、球審の右手が上がると、マウンド上の武田勝選手は派手に雄叫びを上げました。

 その回は、無死一、三塁のピンチを背負いながら、得点を許さない圧巻のピッチング。「圧巻ですね、ハイ」。ヒーローインタビューでそう答えと、スタンドは大きく湧き上がりました。

 中5日での登板は「中5日でも投げたいという気持ちが強かった」と振り返ります。一方で、間隔を詰めて登板する機会が少なかっただけに、疲労もいつも以上にあった様子。「やっぱり、疲れましたね」。八回からはブルペン陣にバトンタッチ。粘りの7回無失点で13勝目を挙げました。

 その武田勝選手を攻撃陣はピンポイントで援護しました。五回、先頭の二岡選手が左前打で出塁すると、犠打と連続四球で1死満塁。そこで田中賢選手の中犠飛で先制して打席に立ったのは、森本選手でした。

 「後の稲葉さんから『いい加減に打たないと殴るぞ』とすごい脅しを受けていたんで」。お立ち台ではそう話して笑いを誘いましたが、もちろん冗談。直ベンチ裏で「あれこれ考えずに思い切っていけ」とアドバイスを受けていたのです。初球のカーブをうまくすくい上げ、左翼線に適時二塁打を放ちました。

 おじいさんが体調を崩したため、タイムリーの直後には「ハラボジ(韓国語で『おじいさん』の意)に届けヒッツ!」とコメント。貴重な一本に「安心させてあげたかった」と胸をなで下ろしました。また、外野手としても、糸井選手、陽選手とともに好プレーを見せて武田勝選手を盛り立てました。

 イーグルス相手に勝ち越しを決めて、18日からはバファローズとの4連戦が始まります。1試合1試合が今後を占う大事な戦いとなります。クライマックスシリーズに向けて、森本選手の“締め”は力強いものでした。

 「あと9試合ですが、大外からまくって日本一目指しましょう」――。

■武田勝投手 <7回、球数94、打者28、安打7、三振4、四球1、失点0、自責点0>

ヒーローインタビューの武田勝選手

「自分なりのピッチングができました。あとはリリーフ陣が抑えてくれると思うので、しっかりと応援します。」

■梨田語録

「勝(武田勝選手)の状態的にすごくいいという感じではなかったけども、バックも盛り立ててくれて粘り強く投げてくれた。中5日ということを考えたら、いい投球でした。昨日の久(武田久選手)は悪すぎましたからね。今日マウンドに上がって結果を出してくれて本当によかったと思う。5回には四球もえらんで2安打で3点?振り逃げもあってラッキーだったと言うしか無い。全体的に見たらもっと打たないと勝ってはいけないだろうね。」

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