2011.07.20 WED
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■広報レポート <どこまでも冷静に>

 わずか2点のリードを大きく感じさせる、圧巻のピッチングでした。2回に3安打を浴びて1点先制されたダルビッシュ選手でしたが、3回以降はギアを入れ替えて被安打はわずか1。注目されたイーグルス田中選手との対決には、ファイターズ主催試合としては2005年の実数発表以降最多となる44826人が来場。ヒートアップする周囲とは対局に、冷静に打者一人ひとりを打ち取っていく心掛けが13個目の白星を手繰り寄せました。

 「僕が相手にするのは向こうの打線なので」と、エース同士の投げ合いを全く意に介さない様子でした。試合前も実にリラックスした表情でバナナ2本を一気に平らげたほど。広報のパソコンで一般ニュースをチェックするなど、入れ込む姿は一切ありませんでした。

 先制されても泰然自若な振る舞いが味方打線の援護を呼び、4回には中田選手の同点中前適時打に続いて稲葉選手が2試合連発となる決勝2ランを右翼席へ。お立ち台で打のヒーローが「背中が大きく見える」と称したほど、背番号11の存在感は日を追うごとに増している印象があります。

 オールスターゲームによる中断を前に、ちょうど折り返しの72試合を終えて貯金は24。試合後、選手サロンに全員が集合した中、梨田監督は「今までのことは一旦忘れて、また勝率5割からスタートする気持ちで戦っていこう」と呼びかけていました。気の緩みがないのは背番号11も同じ。「投手の状態は勝ち星だけでは図れない。次も1回1回しっかり投げるだけだと思っています」と、喜びに浸る間もなく先を見据えていました。

■ダルビッシュ投手 <9回、球数114、打者32、球数114、安打4、三振9、四死球1、失点・自責1>

「相手投手がどうこうではなく、1回1回しっかり投げることだけ意識していました。真っ直ぐが途中からよくなり、2点目を与えないよう切り替えていきました。打線がいいところで点を取ってくれますし、巡り合わせのよさを実感しています。」

■梨田語録

「ダルビッシュが投げると早い段階で同点に追いついたりひっくり返したりできるね。今日もあっという間の出来事だったしね。そこで作ったリードを守り切った。時間的に2時間20分くらい?ちょうどいいね(笑)。向こうのチームもエースだったから、今日はバントとかエンドランのサインを出すだけだったね。ピッチャーの継投とか考える必要もなかった。稲葉はホームランを打つ前の2ストライク目のスイングが良かった。いいボールが来たら、ひょっとしたら行くかなと思わせるものだったね。それに東京ドーム大好きみたいだからね」

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