2011.08.21 SUN
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■広報レポート <感謝の表し方>

 ベースコーチが腕を回すのを信じて、主砲が足で決勝点を叩き出しました。2-2の3回1死二塁、小谷野選手への投球が暴投となり、バファローズ鈴木捕手がフェンス際まで大きく弾く間に二塁走者の中田選手が一気に生還。「迷うことは何もなかったですね」と、打撃同様の思い切りが1分けをはさむ4連勝をもたらしました。

 初回2死二塁の場面では、フィガロ投手の150キロを超えるストレートに狙いを定めて、打球をレフト前へ運び先制点をマーク。試合前の打撃練習中、梨田監督と福良ヘッドコーチに「ため」をしっかり作るよう助言を受けると早速打席で実践し、3回も先頭打者で左翼線二塁打を放って出塁。首脳陣への感謝をバットで表したのです。

 そのバットも、打席ごとに入念にタオルで磨き上げ、汚れを落とすのがある種儀式のように映ります。豪放らい落に見えて道具への思い入れは人一倍です。また、このカードは広島から家族を招待し、前夜札幌ドームで行われた花火大会を鑑賞してもらう気遣いも。感謝の気持ちを欠かすことのない22歳に、自ずと打点を挙げる多くのチャンスが巡ってくるのもうなずけます。

 デーゲーム終了時点で69打点はリーグトップ。「まだまだ自分が中心選手だとか、レギュラーだと思ってもいませんし、毎試合必死にやるだけ」と謙虚な姿勢を崩さない中田選手。今後も変わらぬ気持ちでチャンスを呼び込み、チームに勝利を呼び込みます。

■ウルフ投手 <5回、球数85、打者21、安打4、三振6、四球2、失点2、自責点2>

「三回まで毎イニング打線が点を取ってくれたので、とても助かりました。いつものようにショータ(大野選手)もいい仕事をしてくれたし、バックもしっかり守ってくれたので、あとは最後まで応援します。」

■梨田語録

「四回くらいからツライ戦いになってしまいましたね。ただ、序盤はいい点の取り方ができた。先制して追加点を取ってだし、3点目は中田が一気にホームを踏んでくれたから。勢いがあるなと思いました。きょうの中田は粘り強かったですね。追い込まれてから高めのストレートを打っているし。(八回のスクイズ失敗は)カウント2ボール1ストライクになっていけるかなと。失敗はしたけど、あんまり気にしていても仕方ない。ウルフは本来ならもう1イニングのところだけど、中4日でヒジにちょっと張りがあるということで代えました。(30セーブの武田久選手は)九回は計算できて、逆転すればいいから大きいですよ。ゲーム差とか4連勝とか気にしてない。明日じっくり休んでまたやっていきます」

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