2011.08.24 WED
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■広報レポート <流れを変えるためには>

 よどんだ空気が一瞬変わったのは、多田野選手が宝刀を抜いた時でした。2-5の7回2死、ガルシア選手を追い込み、鶴岡選手のサインに首を振り続けて選択したのは超スローボール。ファウルチップでどよめきを誘うと、最後はフォークで空振り三振に仕留め、流れを変える「スイッチ」を入れてくれたかに見えました。

 多田野選手の型にはまらないスタイルは、食事風景からもうかがえます。試合前に注文することが多いのはカレーライスで、スプーンを使わずに箸で食べる異色ぶり。「自分はこっちの方が食べやすいんですよ」。球速だけ考えればヒットを打たれてもおかしくないスローボールも、使う状況を考え、しっかり制球するからこそ痛い目に遭わない。この日は3回2/3を0に抑え、開幕からの無失点を11試合に伸ばして大味になりかねない展開を引き締めてくれました。

 ところが、先発・糸数選手が3回5失点と乱調だったことが響き、打線は4回以降無安打9三振と完全に封じ込まれました。多田野選手のあの1球が最も湧いた場面とは、いささか寂しい結果となって4連勝の後に2連敗。「何とか球場の雰囲気を変えたいと思って投げる」と魔球に意図があるように、野手陣にもそれに似た仕掛けがあれば…。沈滞ムードを変えてくれる存在が明日、現れてくれることを望みます。

■糸数投手 <3回、球数51、打者16、安打7、三振0、四球1、死球2、失点5、自責点3>

「変化球だけではなく、きょうは全体的に悪かった。初回に4点先制されて、二回にも1点取られて、前半で流れを悪くしてしまいました。申し訳ない気持ちです。この後はとにかく応援するだけです。」

■梨田語録

「序盤の失点は大きすぎましたね。デッドボール、フォアボールからの4失点ですから痛かったです。糸数は千葉で完封した次の登板にしては弱気すぎたかなと。(イーグルス先発の)井坂くんを捕まえかけたけど、向こうもピッチャーを変えてきてね。中盤からはフォアボールひとつで完全にやられてしまって残念です。打線は日によって相手ピッチャーによって変わってくるので、状態がどうかということではない。今日は流れが行ってしまった。明日はエースが投げるので、先取点を取って追加点をあげていきたいですね」

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