試合情報

　積極的なベンチの采配は実りませんでした。まったくチャンスがなかったわけではありません。得点圏に走者が進んだのは4イニング。1点を追う5回2死一、二塁で捕手・大野選手に代打を起用し、7回にも代打攻勢を仕掛けました。しかし、試合の流れを変える一打が最後まで生まれませんでした。

　守護神の武田久選手が登録を抹消された前日の試合では中継ぎが勝ち越しを許しました。この日の練習中、栗山監督はウォームアップを終えた投手陣を集め、全員の前で声をかけました。「やられたって倍返しにすればいい。攻める気持ちを忘れるな」。精神的な支柱が抜け、きん差の試合をなかなかモノにできない中でどう戦うか。指揮官は心の持ちようを説きました。

　4連敗を喫したとはいえ、開幕30試合を終えて貯金は5つあります。敗戦を受け止め、自分たちの役割とは何か、次回対戦でいかに対峙するのかを改めて思い起こすため、野球の神様が与えた“試練のとき”なのかもしれません。

「ペーニャにホームランを打たれたけど、最少失点で抑えられたところはよかった。きょうもショータ（大野選手）がいいリードをしてくれたし、守備にも助けられた。あとは逆転を信じて応援するだけです。」

「本当にこれだけ多くの方にゴールデンウィークに詰め掛けていただいて、気持ちよく帰ってもらいたいと思っていたので、申し訳ないです。（5回から代打を送り）ホークスの場合、森福とファルケンボーグが控えていて、彼らが出てくる前に追いついておかなければいけないというのがあって、早めに仕掛けました。7回も同じで、全員で攻める形を取ったんだけれども、結果につなげたかったよね。起用に関しては全て信じて使っている。結果に関しては監督が悪いわけで、何とかファンの皆さんに喜んでもらえるよう、明日頑張ります」