2012.06.02 SAT
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広報レポート <独特の空気の中で>

 球場を二分する「歓声」と「悲鳴」の真ん中を縫うように、勝負を決める一打が中堅の頭上を越えていきました。10回1死満塁、田中賢選手がタイガースの守護神・藤川選手のストレートを捕らえて熱戦に終止符を打ちました。3月31日以来、自身初となる1シーズン2度目のサヨナラ安打に「すごく興奮しています。前の打者がおいしい場面を作ってくれたお陰です」と満面の笑みをたたえていました。

 札幌ドームでのタイガース戦は右翼席から一塁側まで黄色く染まり、パ・リーグ公式戦は無論クライマックスシリーズでもないビジターファンの圧力を受けます。1-1の9回表にはルーキー森内選手が1死一、二塁、10回表は武田久選手が2死満塁のピンチを背負うも、迫るピンチを堰き止めました。投手陣の心意気を無にしたくないのは、キャプテンマークを左胸につける男の矜持。相手投手の最大の武器である速球に狙いを定め、打ち砕くという真っ向勝負の戦いを制してベンチに、スタンドに至福の時をもたらしました。

 今シーズンは打順が1番から3番に代わり、「チャンスに回ることも多いですし、そこで打てば勝てるという責任も感じます」と話します。札幌ドームに詰め掛けた虎党にも存在感を示した背番号3は、6月は2年前に月間MVPを獲得したゲンの良さを感じており「いいスタートが切れたと思います」と手応えを深めていました。

ウルフ投手 <6回、球数102、打者25、安打5、三振3、四死球4、失点1、自責点1>

「きょうはツーシーム、カーブがよかった。フォアボールは出してしまったけど、ゴロを打たせる自分のピッチングはできたと思う。いつものことだけど、バックも素晴らしい守備で助けてくれたしね。同点でブルペン陣に任せることになったから、チームが勝てるように応援するよ。」

栗山語録

「いろいろなことがあった試合だった。能見という素晴らしいピッチャーからなかなかヒットを打てなかったけど、(攻撃陣は)しっかり振れていたし、攻める気持ちが続いて最後勝つことができた。(交流戦の残り)12試合は大事だと考えているし、いろいろ考えることはあるんだけど、まずひとつ勝たせてもらったことを大切に考えたい。ウルフは(3回に)フォアボール、デッドボールで1点取られたといってもボールのキレが戻ってきた感じがある。本当はもう1イニング行ってもらおうかと思ったけど、12試合負けられないと言ってきたから確率のいいところを選びました。明日も戦い方は変わらない。全力を出し切って頑張ります」

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