2012.06.03 SUN
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広報レポート <マイナスからプラスへ>

 打球が左中間を転々とする間に、悠々と二塁に到達しました。同点の8回1死1、2塁。2人の走者が生還するのを見届けてから、金子誠選手は少しニヤリと笑みをこぼしました。値千金の決勝2点適時打は、ベテランのひと振りから生まれました。
 
 直前に代打・二岡選手が敬遠されて塁が埋まった状態での登場。「ゲッツー(併殺)になったらどうしようと思ってました」とサラリと振り返ります。打席に立つ際、最悪の状況を思い浮かべてから対策を練る――これがマック流です。この場面で相手は併殺を狙っているはず。ならばどうすれば併殺に打ち取られないか。速球をファウルして、最後はチェンジアップを打ち返す。読みと技で生み出した1本でもありました。

 5月初旬にふくらはぎを痛めて戦線を離脱しました。5月30日の復帰初戦(東京ヤクルトスワローズ戦・神宮)に続く決勝打。不在の間に増した存在感が、より一層大きくなったといえるでしょう。「(離脱した)1ヶ月の間、いろんな人に迷惑をかけてきた。この先もいろんな人に迷惑をかけるんだろうなと思いますね」。下半身に不安を抱えながらも試合に出続けるのは、本人の希望だけではなくチーム全体が熱望していることでもあります。

 「併殺にならなくて良かった」。決勝打の感想を《マック節》で表現した金子誠選手。ベンチ裏に戻って「きょうは疲れちゃった」とひと息ついた表情が、充実感を物語っているようでした。

武田勝投手 <7回、球数115、打者30、安打8、三振3、四死球2、失点3、自責点3>

「せっかく先制してもらったのに、そのリードを守れなかったのが悔しい。5回以外は粘れて投げられたから、本当にあの回だけですね。ただ、7回まで行けて試合は作れたと思うので、この後はチームの勝利を信じて応援します。」

栗山語録

「(中田の3打点に)特に逆転された後、すぐに追いつけたことが重要であって、向こうの勝ちパターン(の継投)に持ち込まれる前だったのが大きかった。(8回決勝打の金子)誠は特にチャンスになればなるほど配球を考えて勝負してくれる、誠らしい一打でしたね。(交流戦後半最初のカードを連勝し)相手に関係なく、このチームは全員で戦う姿勢を見せてくれるし、いい仕事をしてくれる。交流戦は1日開いたりして難しい面はありますが、あさってからも必死にファイターズらしい野球を続けていきたいと思います」

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