2012.06.30 SAT
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広報レポート <プロ3度目の4安打>

 逆転を許した直後でも集中力が途切れることはありませんでした。7回の第4打席、中田選手の放った打球は二遊間を抜けて行きました。一塁ベースに到達し、気を引き締め直した表情からは勝利への執念が伝わってきました。

 2回の左越え二塁打を皮切りに、3回の左前適時打に続いて6回にも左前打。約1年ぶり、自身プロ3度目の4安打固め打ちです。特に変則投法の牧田選手からの2安打からは手応えを掴んだ様子。「タイミングを取りづらいピッチャーだから強く叩くことを考えて打席に入った」。体勢を多少崩されてもハードヒットできる。今シーズンようやく打率2割を越えた4番の上昇ムードにはしっかりとした根拠がありました。

 6月26日のイーグルス戦。チーム1安打で敗れた試合で、中田選手は無安打に終わりました。しかし、その翌日の練習前に稲葉選手からこう声をかけられたのです。「1打席目と2打席目、良かったな」。戦線離脱中の稲葉選手は、テレビで中田選手の打席を見つめていました。結果的には四球で出塁した第1打席のスイングに、思わず「それだよ!」と声を上げたといいます。その日は右翼席にアーチを描き、29日には適時打も記録しました。

 なかなか波に乗りきれない中で、確実に状態が上がってきた主砲。ケガ人が多く出ているチームを救うのは、やはりこの男に違いありません。

吉川投手 <5回1/3、球数95、打者26、安打7、三振4、四死球4、失点6、自責点6>

「チームに迷惑をかけて申し訳ないです。すみません、としか言いようがないです。」

栗山語録

「吉川はきょうのバランスなら2、3点までは大丈夫と見ていたし、あそこ(6回)を乗り越えてくれないといけないと思っていたんだけど、結果こうなれば監督が悪いんで。森内には負担のかかる場面で代えて、同点までは良しとしていたけれど。でもあそこは森内しかいないんでね。(4安打の)中田は交流戦終盤から切って考えれば4番の仕事ができてきている。(3カード連続負け越しに)故障や中継ぎの疲れが出ると必ずあると見ていたし、どれだけこういう時に財産を作って前に進むかなので。明日、どういう試合ができるかだと思っています」

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