2012.09.02 SUN
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広報レポート <頼もしき若い力>

 ウイニングボールが三塁ベンチ前までファウルフライを追った鶴岡選手のミットに納まると、中村選手の顔に安堵の笑みが広がりました。勝利を手にしたのは入団1年目、プロ初登板初先発の2010年8月11日マリーンズ戦(QVCマリン)以来。7回を4安打6奪三振の1失点で投げ切り、このカードを2勝1分けで勝ち越す立役者になりました。

 1軍昇格後は3試合に登板し、失点わずか2ながら勝ち星に恵まれていませんでした。しかしその間につかんだ揺るぎない自信に基づき、100キロに満たないスローカーブと直球系のコンビネーションでホークス打線を翻弄。「優勝争いをしているとかは考えず、目の前の打者一人ひとりに集中して行きました」と振り返ります。

 相手は初登板以来負けなしのルーキー武田選手。ファイーズは7月7日の前回対戦で3安打無得点に抑え込まれ、プロ初勝利を献上していただけに、打線は雪辱に燃えていました。急先鋒を務めたのが4番中田選手。4回無死一塁の場面でコンパクトなスイングが奏功し、自己最多タイの18号決勝弾を左翼席へ運びました。「(中村)勝が向こうの投手に勝る投球をしていたことも、プレッシャーを与えてくれた」と、後輩投手の好投による相乗効果を打てた要因に挙げました。

 若い力がチームを底支えし、首位追撃の機運は必然的に高まります。2年以上のトンネルを抜けた中村選手は「長かったと言えば長かった。でもこの先もしっかりいい投球をして優勝に貢献するのみです」と話し、中田選手も「タイトルは二の次。チームが勝つために振るだけ」ときっぱり。目先の結果に一喜一憂しない頼もしさが、若くともチームを牽引しています。

中村投手 <7回、球数106、打者27、安打4、三振6、四死球1、失点1、自責点1>

「きょうはまっすぐでもカーブでもストライクが取れたし、何よりもストライク先行でいけたのが良かった。鶴岡さんのリードにも助けてもらいました。7回まで投げられたことは収穫です。あとはチームの勝利を信じて応援します。」

栗山語録

「(中田)翔が打つと勝つというところあるから、いいところでいいホームランだった。ただ、ホームランを打ってくれるに越したことはないんだけど、ホームランに期待して何かをしていくのは確率が悪いから。勝ったのはいいことだけど、もっと打っていかないとね。こういう勝ち方は続かないから。(中村)勝はホントによく頑張った。4回連続でいいピッチングをしたわけだから、それは評価しないといけない。この1週間、2チームと戦って落ちたくなかったから、落ちなくてよかった。選手もやれると思ってくれていると思います」

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