2012.09.26 WED
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
0
0
0
0
2
0
0
0
2
0
0
0
0
0
3
0
X
R
H
2
11
5
9

広報レポート <身を粉にして>

 飛んだコースと打球の強さでタイムリーを確信した陽選手は、一塁へ駆け出したところで右手にガッツポーズを作りました。7回2死二、三塁でこの日2三振を喫していた小野選手のシュートをとらえ、中前へ決勝の2点打。「流れが来ていたので、初球から積極的に行こうと決めていました」と、その場面の心境を笑顔で振り返りました。

 陽選手が感じた流れ-。1回に小谷野選手の2点打で先制しながら2回から6回までは無安打と完全に封じ込められ、好投していた先発の谷元選手が6回2死から今江選手に同点2ランを被弾。7回2死まで小野選手に抑えられていましたが、大野選手の遊撃内野安打の後、金子誠選手が左越えに打球を飛ばし、激走を見せて二塁に達したのです。「金子さんは体(足)が万全でないにも関わらず、次の打者を楽にしたいという思いが伝わった。流れが来たなと」。

 陽選手は23日のライオンズ戦で左すねに自打球を当て、治療でベンチに下がった後に打席に戻って中前打。チームで唯一のフルイニング出場が途絶えるピンチも気力で乗り切り、「一流の証しというかそれがレギュラー」と言い切ります。この日は大野選手も自打球を当てて治療を受けた後に内野安打。体がどうあれ身を削ってでもチームに貢献する。そうした献身さがファイターズ野球の根底にあります。

 2位ライオンズ、3位ホークスがともに敗れ、頂点へ大きく一歩前進しました。8回に登板した増井投手は2006年の武田久選手(75試合)に続く球団2人目の70試合に到達。「緊張感の中、この状況を楽しめています。夏場を乗り越えられたので、(疲れは)大丈夫です」。1番で打線をけん引する陽選手の言葉に、最後まで走り切る決意がみなぎっています。

谷元投手 <6回、球数101、打者28、安打8(本塁打1)、三振5、四死球3、失点2、自責点2>

「最後は失投でした。それ以上、何も言うことがありません。迷惑をかけて申し訳ないです。」

栗山語録

「今日ひとつ取れたのは意味がある。全力でやっていくしかないんだけど、同点に追いつかれた後に2アウトからよく頑張って点を取った。谷元は先発としての作り方なんかが分かってきて、谷元らしさを見せているんだけど、2アウトから(失点)というのはね。良くなっているし、信じているだけにね。うまく乗り切っていけると勝てるピッチャーになる。(決勝打の陽)岱鋼はプレッシャーのかかる場面で力を発揮している。信頼感も増しているし、成長を感じるシーンだった。(マジック点灯が近づいていることに)ファンの方々には楽しんでいただければうれしいけど、こちらは7試合でいくつ勝てるんだろうという思いばかり。また明日全力を尽くして頑張るだけです」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート