2012.09.28 FRI
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広報レポート <信頼関係>

 お立ち台に向かう2人の選手に、スタンドから熱い祝福が贈られました。2発5打点の中田選手と完封で14勝目を挙げた吉川選手。吉川選手が壇上で「2本とも僕自身にも大きなホームランだったし、5点取ってもらったんで最後まで投げないといけないと思った」と話すと、その横で中田選手が“ドヤ顔”を浮かべた、さらに大きな歓声が湧きました。

 「この試合に勝つことしか頭にない」――。4番の強い思いが見事に形となった2本の特大アーチでした。1回2死1塁で左中間スタンドへ弾丸ライナーでの21号先制2ランを放つと、試合が均衡し始めた5回には2死1、3塁から左翼ポール際へ大きな放物線を描く22号3ラン。本塁打数でリーグ2位に並んだだけではなく、打点でもリーグ3位に浮上する猛打で勝ち頭の吉川選手を援護しました。「吉川さんがリズム良く投げてくれたら」。その思いは、マウンドを守り続けた左腕にもしっかりと伝わっていました。吉川選手は3塁を踏ませない圧巻の完封劇を演じました。「三振が少なかったですね」と苦笑しましたが、早いカウントから打ちにくる西武打線を逆に手玉に取る内容で、2安打と完ぺきに封じ込めました。

 ヒーローインタビューを終えてロッカーに戻る際、中田選手が吉川選手に声をかけました。「さすがですね」。すると吉川選手は笑みを浮かべ、中田選手の肩をたたきながらひと言。「やられたらやり返すしかないやろ」。ちょうど1週間前のライオンズ戦。そこで逆転負けを喫した若きエースと、満塁の絶好機で凡打に終わった4番打者が最高の形で雪辱を果たしました。大きな飛躍を遂げたシーズンでお互いに成長しながら築かれた信頼関係。この2人が牽引して目指すリーグ優勝へ、マジック「4」が点灯しました。

吉川投手 <9回、球数95、打者30、安打2、三振7、四死球1、失点0、自責点0>

「相手打線は初球から思い切って振ってくるので、初球の入りを気をつけました。一人一人にしっかり集中して投げられたと思います」

栗山語録

「吉川については見ての通りです。(中田)翔も素晴らしかった。いつも付きっ切りで見てくれる(福良)ヘッドに聞いてください。(マジック点灯に)これからが大事。残り5試合で4だから4つ勝てって言われているようなもの。出ようが出まいが一つ一つ勝っていくだけなんでね。決勝戦を5試合戦うつもりで全てを出し切って、気持ちで負けないようにみんなで戦います。」

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