2013.04.09 TUE
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広報レポート <狙って打てなかったストレート>

 これが球界最高峰のレベルなのか。7回、この日の第3打席に立った大谷選手は追い込まれてイーグルス田中選手のストレートに狙いを絞りました。この日唯一とも言える、力感のこもった真っ直ぐにフルスイングは敢えなく空を切り「ストレートと分かっていて空振りすることはあまりなかったので。本当にすごい球でした」と脱帽するしかありませんでした。

 この先幾度となく繰り広げられる対決の初顔合わせは、全て田中選手に凱歌が上がりました。3回の第1打席は内角のきわどい直球にバットが出ず見逃し三振。5回は1死一、二塁で遊ゴロ併殺打に倒れ「自分の形で振らせてもらえなかったです」と悔しさいっぱいの表情を浮かべていました。

 打線全体でも走者をためた場面で3併殺に倒れるなど、相手の術中にはまった形となりました。追い込むまでは力を抜き、勝負所になれば別の顔を見せる相手エースの投球スタイルに、これまでのイメージとの違いに戸惑ったように見受けられました。そうなったのも初先発のルーキー新垣選手が2本塁打を含む10安打で7点を失い、大きな点差を追いかける展開にしたことが相手を楽にしてしまったのは否めないところです。

 その新垣選手は試合後に資料室にこもり、投球VTRをすべて見返して打ち込まれる自らの姿を目に焼き付けていました。9回に登板した鍵谷選手も9回にプロ初被弾。新人たちにとって辛酸をなめる1日となりましたが、悔しさを味わった分だけ成長すると信じて突き進んでくれることでしょう。

新垣投手<4回1/3、球数97、打者24、安打10(本塁打2)、三振3、四球0、失点7、自責点7 >

「立ち上がりは思うように投げられていましたが、2回に嶋さんにど真ん中のフォークを本塁打にされてその後も立ち直ることが出来ませんでした。失投をことごとく打たれゲームを壊してしまい、申し訳なく思います」

栗山語録

Q.今季ワースト9失点で敗れました
「打線どうこうではなく先に点を取られて打ちにくい状況になっている。最少失点に止めておかないとうちらしい展開にはならないよね。これは早めにやらなきゃいけない、大きな課題」

Q.E田中選手を攻略できず一昨年から勝てていません
「状態どうのこうのよりも相手を見ながら投げられるのは日本のエース。いつか何とか生かさないといけないですし、ファンの人たちに申し訳ないのでちゃんとやります」

Q.プロ初先発の新垣選手については
「打たれる時と打たれない時がはっきりしている。課題が見えている訳だし、次に生かしてくれたらと思います」

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