2013.04.19 FRI
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広報レポート <高い壁を乗り越えて>

 6回7安打4失点という結果だけを見れば、好投と表現することは難しいでしょう。それでも、先発・中村選手がマウンドを降りるまでのプロセスに目を向ければ、悲観に暮れる必要もないことが分かります。

 1回の1死から四球を与えますが、直後に遊直併殺で“三者凡退”に。2回、3回は走者を許さず、上々の立ち上がりを見せました。今季18試合目で、先発投手が3回までを9人で抑えたのは初めてのこと。「自分の球は投げられた」という言葉に偽りはないでしょう。試合前に「勝ち負けのことは考えず、自分のボールを投げて欲しい」と話していた栗山監督の思いは通じていました。

 投打の歯車が噛み合わず、今季初勝利には届きませんでした。4回と6回に連打から失点し、中村選手は「勝負どころで抑えられなかった」と悔やみました。チームに流れを呼び込むピッチング――。厳しい状況から打破が21歳の右肩にかかるというプレッシャーはあったかもしません。しかし、それを乗り越えられると期待されるからこそ、開幕からローテを任されているのです。今季は3試合ともカード初戦での登板。相手のエース級との投げ合いは、中村選手にとっての糧となることでしょう。

 先頭打者の出塁が得点に結びつかないケースが多く、打線もあと一本が出ない状況が続いています。借金は今季最大の「4」になったとはいえ、まだ126試合も残されています。チームスローガンでもある「ひたむきさ」を忘れず、前に進むしかありません。そうすることで、必ず道は開かれるはずです。

中村投手 <6回、球数82、打者25、安打7、三振1、四球1、失点4、自責点4>

「自分の球は投げられたと思いますが、勝負所で抑えることができず、相手に流れを渡してしまいました。逆に流れを引き寄せる投球ができるよう、今日の反省を生かして次の登板に臨みたいと思います。」

栗山語録

Q.先発の中村選手が打順2廻り目に捕まりました
「球自体は良かったし、何とかしたいゲームでした。自分の思うような球が行き出し、カーブの使い方も良かっただけに、勝ちパターンの展開に持っていけたら良かったのですが」

Q.5カード続けて初戦黒星となりました
「正直思うように行かないけれど、こういう時が大事であって、何を残していけるのかが問われると思っています。苦しいのは当然で、必ず生かしてくれると思ってやっていきます」

Q.打線を組み替えましたが、チャンスで1本が出ず
「岸相手に自分の中ではイメージ通り運べましたが、詰めのところでやられた感じ。序盤に点が取れなかったことは相手投手を乗せた要因ではあります」

Q.明日先発のウルフ選手に対する思いは
「まず今シーズンの初白星をつけてあげることが安心材料になると思うので、とにかく勝利がつくように戦うつもりです」

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