2013.05.11 SAT
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広報レポート <キーワードは“中田に回せ”>

 3点を追う8回。先頭打者として打席に立った中田選手は、ストレートを完ぺきに捕らえてみせました。打球は軽々と右翼フェンスをオーバー。9号ソロアーチは、今季2度目となる逆方向への一発となりました。「手応えは十分あったけど、自分がどういうバッティングをしたか覚えてない」と振り返り、試合後はリプレイ映像に熱視線を送っていました。無心でスイングの瞬間を迎え、自然とバットが出ている。出塁率4割、長打率も6割を超える男の状態の良さを物語る一撃でした。

 しかし、追い上げ体勢を整えるものとしては、結果的には遅きに失した感も否めず、今季初めて自らの一発が勝利に結びつかなかったことも事実です。2回には反撃の狼煙を上げる中前打を放ち、稲葉選手の中越え二塁打で長駆ホームインしたものの、5回1死二、三塁では遊ゴロに倒れ、流れを引き寄せることができなかった悔しさもありました。だからこそ、ニコリともせずゆっくりとダイヤモンドを一周する姿には、不動の4番に座る者としての意地と矜持が凝縮されているようにも見えました。

 投打の歯車が噛み合わず連敗は今季最長の「6」となりました。先発投手がなかなか本領を発揮できない中、反攻のカギを攻撃陣で握るのは、やはり中田選手です。得点圏打率は.343とチームトップ。中田に回せ――。その数をいかに多くするかが、連敗ストップのみならず、交流戦を迎えるにあたっても重要になってくるのは間違いなさそうです。

谷元投手 <5回2/3、球数95、打者27、安打12(本塁打2)、三振3、四球0、失点5、自責点5>

「本塁打は2本とも失投です。粘り切れず悔しいですし、申し訳なく思います」

栗山語録

Q.競り合いを落とし、最下位転落です
「(5回無死二、三塁で無得点に終わり)流れが悪いと点が入らないもので、ああいうところで何とかしようという思いが空回りしてしまいました。でも、流れを変えてあげるのはこちら(ベンチ)の仕事なので。いくらチャンスを作ってもやられてしまえば、無策と言われても仕方ないこと」

Q.先発の谷元選手は本塁打2発が痛かった
「初回に打たれた後は頑張っていたし、6回は谷元の方が後から出てくる投手よりいいと判断しました。きょうは谷元どうこうより先に取っていかないといけない展開。何とかしてあげるのがこちらの責任なので」

Q.明日が交流戦前最後の試合です
「とにかく早く連敗を止めなければ落ち着いた野球にならない。明日何としてでも勝つことを考えていきます」

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