2013.05.29 WED
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広報レポート <生まれ故郷と第2の故郷>

 プレーボールからわずか数分で、試合を決める一本が飛び出しました。1回1死一、二塁。打席に入ったのは4番・中田選手でした。フルスイングから放たれた打球は、左翼スタンドへ吸い込まれる13号3ランに。「知り合いの方がたくさん見に来られている中で結果を出せてよかった」と満足そうに振り返りました。

 中田選手は広島出身。移動日となった27日には実家に帰り、家族や親類とリラックスした時間を過ごしました。試合でも昨年、9回に4点差をひっくり返した逆転劇の中で同点打を放ち、一昨年は1試合2本塁打を記録しています。活躍が恒例にもなっている“生まれ故郷”での試合。今年も期待にしっかりと応えました。そして、広島が“第2の故郷”なのが先発した吉川選手。広陵高時代に3年間過ごした思い出の地で、7回10奪三振1失点の快投を披露してみせたのです。

 高校時代の恩師やチームメートを球場に招待していた左腕。「(高校は)きょうも練習があるから、長いイニングを投げないと見てもらえない」。1回に被弾しながらも2回以降は走者を二塁に進ませない内容でした。さらに7回2死一、三塁での打席では中前にしぶとく運び、プロ初安打を初打点のオマケ付きで記録。「監督から打っても打たなくてもいいって言われたんで、打たせてもらえるならと思い切っていきました。バッティングは好きか嫌いかでいえば好きな方です。高校時代は9番でしたけど」。自らを援護する一打を笑顔で振り返りました。

 広島に所縁のある2人がチームを引っ張り、連敗をストップさせました。この後は北海道に戻り、札幌ドームと旭川での4連戦となります。勢いをつけるには最高の勝ち方となったのは間違いありません。

吉川投手 <7回、球数103、打者26、安打3(本塁打1)、三振10、四球2、失点1、自責1>

「1回表に3点先制してもらいながら、その裏に1発を浴びたことは反省しています。マツダスタジアムのマウンドは初めてでしたが、しっかりストライク先行で投げられました。(7回のプロ初安打となる適時打は)監督から打ってきても打たなくてもどちらでもいいと言われたので、思い切って打ちに行った結果です」

栗山語録

Q.理想的なゲーム運びでした
「まあ、主導権を取れましたし。まあ、まあ」

Q.吉川選手が投打に活躍
「それほどいいようには見えなかったけれども。投球はともかく、ナイスヒット。昨年(投手陣の安打)は内野安打1本だけだったから、初めてヒットらしいヒットを見ました」

Q.大谷選手もマルチ安打と光りました
「何も言うことはないです。見ている人(報道陣)と思うことは一緒なはず。最後(7回に一塁ベースカバーの投手が落球して敵失での出塁となり)はヒットじゃないの?ちょっとかわいそう」

Q.中田選手の先制3ランが効きました
「今日は打撃練習から状態が良かったよね。少し疲れたり、攻められてるなと思っても悪い時期が短くなっている。一つ一つ重要な試合が続くし、主役が頑張ると大きいですね」

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