2013.06.26 WED
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ひるまない逞しさ

 今季初のサヨナラ勝ちが意外な形で転がり込みました。10回無死二塁。鶴岡選手が一塁前に送りバントを転がすと、打球を処理したホークス中村選手が一塁へ悪送球。ファウルゾーンをボールが転がる間に二塁走者の小谷野選手が本塁を駆け抜け、4時間に迫る熱闘に終止符を打ちました。

 試合はアーチ合戦で追いつ追われつの展開。8回に代打ホフパワー選手が5月3日イーグルス戦以来となる勝ち越し2ランを放つも、守護神の武田久選手が江川選手のソロ本塁打と味方の失策により2点差を守り切ることができませんでした。10回決着の流れを作ったのは途中出場でこの回先頭の小谷野選手。千賀選手の高めの直球を叩いて右翼フェンス直撃の二塁打を放ち、4万人を超えたスタンドの空気をサヨナラムードに変えました。

 「あれが(スタンドに)入らないのが僕らしい。感触は良かったんですけどね」。今季本塁打0のここまでを自虐的に省みましたが、汗びっしょりのお立ち台では笑顔が弾けました。34回1/3無失点を継続していたホークス千賀選手に真っ向勝負で打ち勝ち、いきなり得点圏に進んだことが相手に相当のプレッシャーをかけたことは間違いありません。

 チームは4連勝で交流戦ラストを締めくくり、同一リーグの戦いに戻った後も2カード続けてものにして4勝1敗。借金を2まで減らすとともに、バファローズを勝率の差でかわして5月10日以来、47日ぶりに最下位を脱出しました。上位にもひるまない昨年の王者らしい戦いが戻り、次はホームで今季2勝7敗と苦にしているライオンズに立ち向かいます。

大谷投手 <6回、球数98、打者24、安打4(本塁打2)、三振5、四球2、死球1、失点3、自責点3>

「今一つ、いい流れで投げることが出来ませんでしたが、大野さんの配球だったり打線が点を返してくれて、皆さんに助けられながらの投球でした。2本目の本塁打と(6回の)最後の1点は防ぎたかったです。今日はむきになって力まないことを心掛けました。この後はチームが勝てるようしっかり応援したいと思います」

栗山語録

Q.サヨナラ勝ちで最下位脱出です
「最下位とかはね…。いろんな反省があって、いろんな思いがあって…忘れられないゲームかな。いろんな失敗があったけど、それを生かしてくれれば意味のあるゲームになるかなと」

Q.ホフパワーがカウント1-1から代打で出場した
「絶対歩かされない場所を考えていたんでね。1ストライクまでにダイカン(陽選手)が二塁に行ってくれれば、ホフィーでも勝負してくれると思った。それにしてもよく打ったね」

Q.大谷選手は6回3失点でした
「きょうは良かったよね。ボールが行かなくてもバランスとか目的意識があった。そこから自分で試合を作っていった。ああいうことが大事。意味のあるゲームになったね」

Q.宮西が流れを変えました
「ピッチャーはよく頑張った。そんなに簡単に勝たせてもらえないけど、重い状況になった中でね、宮西が頑張ってくれたね」

Q.勢いに乗って北海道に戻ります
「きのうの稲葉といい、きょうの栄一やホフィーという苦労してきた選手のヒットで勝てた。選手みんながうれしそうにしていて、みんなの思いが伝わってくるし、これが『感動が推進力になる』ということ。いい勝ち方ができたんで、帰っても進んでいきたい」

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