2013.06.28 FRI
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広報レポート <日替わりヒーロー>

 ベンチに戻った宮西選手は、照れ笑いと安堵が入り交じっているような表情を浮かべました。1点リードの7回2死満塁。安打はもとより四球も許されない場面で登板し、カウント2ボール1ストライクからニゴロ併殺で切り抜けた直後でした。2球のボールは捕手・大野選手をして「自分はゴールキーパーだと思ってる」と言わしめる倒れこむほどの投球。それでも最後は金子誠選手の好判断もあって打ち取りました。「あぶねー!」と発しながらマウンドを降りるシーンは、テレビを通してもしっかりと分かるほどでした。

 開幕当初は思うように状態が上がらなかった左腕。なかなかホールドがつく状況での登板がなく、通算100セーブに王手をかけて臨んだ5月14日の中日戦(ナゴヤドーム)では2点を奪われて勝ちゲームにつなげることはできませんでした。しかし、その次の登板試合から今日まで13試合に登板し10回1/3を無失点と“らしさ”が出ています。当然、キーポイントでの登板機会も増え、26日の白星に続く今季8ホールド目を挙げました。

 5月31日の時点で借金は9。しかし、6月1日からの18試合で13勝5敗と、勝率5割にリーチをかけました。この13回の勝利でヒーローインタビューを受けた選手はのべ20選手います。その中で複数回は中田選手の3回、稲葉、武田勝両選手の2回。つまり、16選手がお立ち台に立ちました。これは一軍登録選手の半分以上という計算になります。

 誰もがヒーローになる可能性を秘めて白星を重ねる。全員で前に進む。“日替わりヒーロー”の出現が、ファイターズの戦いが本物であることを物語っています。

吉川投手 <6回1/3、球数92、打者25、安打4、三振5、四球2、失点1、自責点1>

「体調に問題はなく、いつも通りマウンドに上がることができました。最後、ピンチを背負う形でマウンドを降りてしまって残念です。宮西さん、ありがとうございます。この後もチームが勝てるように応援します。」

栗山語録

Q.宮西選手が7回1死満塁のピンチをしのぎました。
「状態が戻ってきていますよね。今はイニングを決めず、一番難しいところで行ってもらっています。吉川の球が浮き出して、同点まではOKと考えていたけれど、(併殺に打ち取り)素晴らしかったです」

Q.併殺に取った金子誠選手をはじめ、再三の好守が光りました
「(飛球を好捕した)翔も岱鋼も簡単なプレーじゃない。9回の大引も(遊直併殺に仕留め)ゲッツーが取れないとややこしい状況が残るところ。誠の守備を含めてファイターズらしくてよかったです」

Q.菊池選手相手に3回以降無得点でした
「2点取った後、倒されたのはこっちですよね。倒せたと思っていないし、やっつけなきゃいけなかった」

Q.4連勝で借金1となりました
「連勝よりも目の前の試合を全力で勝つしかないので。また明日頑張ります」

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