2013.08.14 WED
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広報レポート <ミスター旭川、誕生!?>

 「佐藤コール」が沸き上がるライトスタンドの方へ、ベンチを一番最後に飛び出していきました。自分の名前を呼ぶ大歓声の耳触りを確かめるようにしてから立ち止まり、帽子を取って一礼。すると、今度は大きな拍手に包まれました。同点で迎えた7回2死二塁。左翼手の頭を越える適時二塁打を放ったのは佐藤選手でした。

 今季からナイターで行われた旭川開催。その4試合すべてで安打を放ちました。1本目は自身プロ初アーチ(旭川ナイター第1号)。そして、この日放った5本目は勝負を決める一打となりました。そして、初めてのお立ち台。今季放った安打は全部で6本です。旭川という場所が佐藤選手ブレイクのお膳立てしているのかもしれません。

 6月の開催では直前に一軍昇格。調子のよさをそのままゲームに持ち込みました。その後、ファームでの調整を余儀なくされたものの、8月に入って再昇格。スタメン出場のチャンスを与えられましたが、4試合連続でヒットがありませんでした。しかし、札幌ドームでの試合後は稲葉選手にアドバイスを請い、殻を破ろうと必死でした。早出特打が特別なことではなくなりました。とにかくバットを振る。状態が上向いたところで旭川開催に。最高のサイクルで試合に臨むことができました。

 2010年のシーズン中にロッテから移籍し、ファイターズの一員になりました。それから3シーズンは、ほとんどがファーム暮らしでした。「ここは(旭川スタルヒン球場は)ファームの球場に似てるかもしれませんね」と苦笑いした苦労人は1988年生まれ。吉川選手ら、ファイターズの同世代はピッチャーがチームの中心になりつつあります。“プラチナ世代”から飛び出した打者のニューヒーロー。今年行われた旭川での4試合が大きなきっかけになるかもしれません。

ウルフ投手 <5回1/3、球数93、打者24、安打7、三振1、四球1、失点1、自責点0>

「ヒットを打たれてもバックが素晴らしい守備を見せてくれて感謝している。球数は多くなってしまったけど、粘り強く低めに投げられたと思う。リードした状態で代われなかったのは残念だけど、あとはブルペン陣に任せて応援します。」

栗山語録

Q.接戦をものにして最下位脱出です
「これだけ押されながらも、拾えるようになったことに意味を感じます。稲葉たちが(佐藤)賢治に声をかけてくれて、ベンチの一体感を実感しましたし、意味のある試合だったと思います」

Q.佐藤選手の活躍に喜びもひとしおでは?
「元々のポテンシャルが出たことが嬉しかった。1、2の3で強い打球を飛ばすところから、カウントを考えながら打ちにいけるようになってきました。こちらが出来るのは環境を整えてあげることだけ。若い子たちの力がチームを勢いづかせると思ってきたので本当に良かったです」

Q.増井選手が完全に相手の勢いを止めました
「右の強い外国人が続くところはプレッシャーがかかったはず。あの攻める勇気がいい空気を作ってくれました」

Q.2日空いて今度は帯広で2連戦
「全員で必死に戦っていくしかないので。必死な姿というものを見てもらえたらと思います」

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